歩を抱き締めながら話を聞いてやった
ずっと前から旦那が冷たくて会話もしないらしい
浮気もしてるらしい
「証拠はあるのか?」
「・・メール見たから」
「そうかそうか・・辛いよな」
頭をナデナデしてやる
女に相談されたらまずは同情しつやらないとな・・
いきなり具体的な解決策とかを言ったらイカン
「寂しいし悔しい・・私も浮気してやりたい」
「歩、それはダメだよ」
「だって・・」
涙目だ・・愛しかった頃と変わらないなこいつ
「当て付けに浮気するのはよくないよ」
「じゃあ・・どうしたらいいの?」
「歩はまだ旦那が好きか?」
「分からない・・」
ギュッと俺の服をつかむ
また涙目で俺を見つめる
「あのね、亮太をフって旦那と結婚した理由はね・・お金のためなの」
「・・・そうかそうか」
「怒らないの?」
「怒らないよ・・」
俺もまだ若かったしな・・就職前だったし
「結婚にお金の安定を求めるのは当然だ、結婚は遊びじゃないんだし」
「ごめんなさい・・」
「だから謝るなって・・」
「どうしよう・・」
「一人でやってけそうなら離婚したほうが楽だぞ?」
「ん・・」
「子供いないんなら食ってくだけでいいしな」
「うん・・決めた・・別れる・・」
「夫婦仲・・直せるなら直したほうがいいんだぞ、それでも離婚するか?」
「うん・・これからは自分のために生きるよ」
「よし、なら泣くな!」
涙をふいてやる
「亮太と結婚すればよかった」
「お前と結婚したらかわいい娘が産まれなかったからヤダね」
「私との子供もかわいいと思うけど?」
「俺は今の娘が一番好きだよ・・」
歩はやっと離れた
涙を拭いて俺を見つめる
「ありがと、吹っ切れたよ・・また一から頑張る」
「おう、がんばれ!離婚届け叩きつけてやれ!」
「うんっ!」
普通は仲直りさせてやるんだろうが
冷えきった夫婦仲は本当に辛い
生き地獄ってまさにあれだと思う
ガチャ
ドアが開く音
「ただいまー♪」
「おかえり、結愛♪」
(*´∀`*)きゃわぃいいいいいセーラー服似合うー
結愛はきょとんとして歩を見つめる
「お客さん?」
「あ、はじめまして・・永田歩っていいます」
「え、えと・・」
結愛は不安そうに俺を見つめる
浮気なんかするはずないって(。・ω=)パチッ
ウィンクしてやると伝わったのかすこし微笑んだ
「お父さんがいつもお世話になってます!」
以心伝心!!
俺と結愛の関係は壊れないっ!(。・ω・。)
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