亮一は不快そうに「嫌らしい事ばかり言うな!お前みたいな、連れ子に手を出すヤツと
いっしょにされてたまるか!」と激しい口調で言った。だが別室の加奈子には聞こえないよう、
声を落として弟を非難した。健次は頭を掻きながら謝った。しかしなおも、亮一が望めば
女性を紹介するなどと、悪びれる事もなくしばらくしゃべっていたが、また来るからと、
加奈子にも一言声をかけ、帰って行った。
数日後、加奈子が一人でいるところに健次が現れた。亮一に用事があったようで
「書類に兄貴の署名捺印が欲しかったんだが…」とつぶやき、出直そうとした。
しかし加奈子を見るなり、悪ふざけで「加奈の『ぼいん』でもいいんだけどな」と言った。
母音の意味がわからないらしく、加奈子は首を傾げた。「ハンコの代わりになるものだよ。
加奈持ってるだろ?『ぼいん』無いと叔父さん困るんだがな」と健次は加奈子の顔を覗きこみ、
オーバーに困ってみせた。加奈子が戸惑っていると、「ほら、ここに持ってるだろ?『ボイン』」
と言って、健次は加奈子の胸の乳首の辺りをツンツンとつついた。
「イヤっ!…ん」加奈子はビクンッと反射的に反応し、両手で胸をかばうような仕草をした。
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