そして「加奈、どうだ。叔父さんとお父さん似てるだろう?」と加奈に尋ねた。
加奈は頷いた。髪型などは違えど、亮一と健次の顔の造作自体は非常に似ている。
しかしよく似た双子でも慣れると区別がつくようになるが、加奈子には難しいかもしれない。
「双子は顔だけじゃなく、好きな物とかも似るから、加奈のお父さんも本当は若い女の子が
好きなんだよ。加奈、狙われてるぞ」健次はそう言うと兄の方を見てニヤリとした。
加奈子も複雑な表情をして父親を見た。亮一は怒り半分呆れ半分に「
お前さっきから何だ!加奈子が変な顔してるじゃないか。加奈子、あっちへ行ってなさい」
と他の部屋へ娘を追いやった。亮一と二人になった健次は「冗談、冗談」と笑いながら「
しかし兄貴だって多少はロリコンだろ。俺達より一回りも若い嫁さん貰って。
義姉さん、まだ十代だったぜ」と言い「ま、俺はもーっと若い娘の方が好みだがな」と付け加えた。
そして妻を亡くした後の、亮一の女性関係の有無などしきりに尋ねた。亮一が否定すると
「だったら余計にたまらんだろう?自分の娘とはいえ、あんなエロい体の若い子がそばにいると。
それに母親そっくりになってきたしな」健次は言って、亮一の反応を見た。
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