亮一は目を見張った。「おー。いいじゃないか。」隣で健次が声をあげた。
そしてチラッと自分を見たのを亮一は感じ取っていた。「少し小さいんじゃないか。
それに肌がちょっと出過ぎ…」亮一が言いかけると、「そう言うと思ってこれでもおとなしめ
なのを選んだんだぜ。こんなのみんな着てるよ。なあ加奈」遮るように健次が言った。
加奈子は頷くと不安そうに父親に目を向けた。「何か言ってやれよ。可愛いだろ?」
健次に促され亮一は言った。「ああ…似合うよ…」それを聞くと加奈子はぱあっと
明るい笑顔を父親に見せた。「ほら、兄貴に誉められたほうが嬉しそうだ」健次はそう言い
他にも見つくろって買ってきたからと、加奈子に袋を手渡し帰っていった。
加奈子は嬉しそうにそれらを抱えて、自分の部屋に入って行った。
その夜、風呂上がりの加奈子が見慣れぬ寝間着を身に付けていた。ベビードールのように
丈が短いネグリジェで肌が透けて見えるような生地だ。訊くと健次が買った中に
そういうのも入ってたらしい。亮一は、健次の奴めと苦々しく思ったが加奈子に似合っていて、
とても可愛い。これも胸元が大きく開き、ゆったりしたデザインなのに、たわわな胸が
一際目立っている。
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