綺麗な桃燈がたくさん
出店もあるんだな・・
ええい、一刻も早く結愛の浴衣姿が見たい
目の保養をしたい・・
「ご来場の皆様!中央ステージで浴衣美人コンテストを開催いたしまーす!」
放送用スピーカーからそう聞こえた
なん・・だと?
浴衣美人コンテスト・・
結愛が出る
直感でそう思った
中央のステージで音楽が鳴り始めた
審査員が6人いるようだ
エントリーナンバーと共に浴衣美人たちがポーズをとったりしている
綺麗な子ばかりだが結愛の可愛さには遠く及ばない
なぜなら・・
俺の娘だからな!
「ついに最後です!エントリーナンバー15番!二年三組の小悪魔!自作の浴衣で登場ですっ!村田結愛さん!」
うおおおお!
と叫びたいが叫べない
社会人がみっともない
結愛が出てきた
ゴスロリっぽいかんじの浴衣を着ている
自分で作ったのか!?
あ、あのバックは・・前に俺と買いに行ったやつだ
結愛はその場でクルッと回った
俺がいる方に投げキッスをした
歓声がおこる
勘違いすんなよお前ら
その投げキッスは俺のもんだ
審査タイムになったようだ、結愛が優勝に決まってる
「審査が終わりました!」
結果は分かってる
「優勝は・・」
俺の頭の中でドラムロールが鳴る
「エントリーナンバー15村田結愛さん!」
ほらね!
結愛はぺこりとお礼をした
麗しいぞ・・結愛
しばらくぼーっと立ち尽くしていた
かわいかったなぁ・・
「そこのおじさん♪」
結愛だ
近くで見るとまた・・
「お父さん、見てた?」
「もう出る前から優勝確定してたな」
「えへ♪ね?出店でなんか食べよ♪」
「おう!」
結愛と出店を回る
「お父さん、にやけすぎ」
「顔面崩壊してる?」
「うん、してる」
「にやけさせて」
「あいあい、今日だけだよ」
やきそばを買った
なかなか美味いな
この行事は今年から始めたらしい
「ユメユメー!」
「おー!もっちー!みんな!」
結愛の友達か
さっきコンテストに出場した子もいる
わいわいキャッキャしてる
和むな・・
「あ、ユメパパだ!こんばんわ!」
「や、こんばんわ」
キリッと返事を返した
「かっこいいー♪」
俺も捨てたもんじゃないな
結愛がジト目で睨でいる
いいぞ、もっと睨め
「ちょっとお父さんと用事があるからみんな、またね!」
娘に服を掴まれて連れ去られる
「ユメユメとユメパパまたねー!」
「またねー!」
「またねー♪」
「お父さん、キモい」
「さーせん」
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