目覚ましが鳴る
もう朝か・・
「おとーさん・・」
結愛がほっぺたをつつきながら俺を見ている
優しい目で・・
「結愛・・昨日のは夢じゃないよな?」
「うん、夢じゃないよ」
「そうか・・そうだよな・・」
妻はあんなにひどい女になったのか・・
それは俺のせいだったのか・・
チュッ
結愛がほっぺたにキスをしてくれた
「ほれほれ、中高年は落ち込まない!」
「う・・中高年・・」
「仕事が無くなった訳じゃないんだし・・ねっ?頑張ろ?」
結愛が微笑みながら頭を撫でてくれる
「結愛が俺を捨てるなら死ぬぞ」
「捨てないよ、何度もリサイクルしてあげる・・」
「なんか変な例えだな」
「元気出た?早くエロ親父に戻れっ」
今、俺の命は結愛にかかっている
支えがなくたったら生きていけない・・
「今日は仕事はおやすみでしょ、ゆっくり休める場所に行こうよ」
「どこに?家以外でゆっくりできる場所なんか・・」
「探そうよ!すぐに入居できる所探してさ」
「そんな元気ないよ」
「お父さん、よく考えて・・私と二人暮らししたらどうなる?」
結愛は俺の鼻先をツンとつつく
「どうなるって・・」
娘が耳元で囁き始めた
「朝フェラで起こしてあげる・・んで出勤前にエッチして・・私の手作りお弁当持って出勤・・お仕事がんばって帰宅したら・・夜は私とエッチ三昧・・だよ」
体がブルッと震えた
やはり耳は弱い
「中高年は体力ないぞ」
「精のつくものたくさん食べさせてあげる」
「おら、わくわくしてきたぞ!」
「よし、その調子!」
もう吹っ切れるか
もう妻を見なくてすむしな・・
「さ、なんか食べてでかけよ!思い立ったら吉日!」
「朝御飯は結愛がいい」
「おあずけ!」
「まじか・・」
なんとか着替えた
明日も有給使って休むか・・・いや、部下に迷惑はかけられん
「お父さん、早く決めに行かないと夏休み始まっちゃうじゃん!」
「夏休みと何が関係あるんだ?」
娘は顔を赤らめた
もちろん何が言いたいかはわかってる
娘は背伸びして耳元で囁いた
「夏休みだし時間があればたくさんできるじゃん」
「結愛には時間があるんだろうが大人に夏休みは無い」
「うっさい、早く行くよ!」
「あいあい、さーせん」
結愛がいなきゃ、俺・・首くくってたな
こんなに早く立ち直れるとは思わなかった
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