娘は髪型のセットを部屋に戻った
俺は居間でテレビを見ながら待つ
いつも休日は趣味のゴルフとドライブをしていた
娘と出掛ける事はあまり無かった
娘が部屋に込もってから30分たった
もしかして寝てしまったか?
「おとーさん♪」
振り向いた・・
髪型をふわふわしたツインテールにしている・・服装も可愛らしい
おお・・天使だ
天使がいる・・
「どう?」
「・・・・さすが俺の娘だ」
「かわいいって言いなさいよ、バカ」
「すまんすまん」
頭を撫でてやる
ほんとにかわいい・・
「ミニスカートに二ーソックスってエロいな」
「ばーかっ・・エロ親父」
デコピンされた
車を走らせる
どうやら買い物したいらしい
「何が欲しいんだ?買ってやるぞ」
娘がジト目で俺を見てる
「お父さん、にやけてないで前見て」
ブレーキを踏んで止まる
また赤信号だった
「バックが欲しいの」
「いくらするやつ?」
「自分で買うもん、お父さんは私の後ろでニヤけてればいいよ、くれぐれも通報されないでね」
「偉いな・・分かったにやけてるよ」
「いや、冗談だから・・」
ショッピングモールについた
ブランド物を買うつもりか?
娘の隣を歩く
娘に目線が集まる・・かわいいだの綺麗だの小言が聞こえる
「ねぇ、私・・見られてるね」
「ああ、天使が歩いてるのを見ない奴はいないよ」
「天使とか・・親バカすぎ」
親バカでなくても娘はかわいい
歩く癒しだ・・かわいい
娘は俺の袖をグイッと引っ張る
「私は天使じゃなくて悪魔よ」
「ん?小悪魔?」
「小はいらない!」
「なんで悪魔?ドSだから?」
娘はニマッと笑ってうなずく
「んー・・今朝の様子じゃまだまだ小悪魔でもないな・・防戦一方だったぞ」
「このっ・・ばか!」
娘は顔を赤くして俺の腕をつねった
「よし、エルメスのバック買って!」
「金足りない」
「聞こえない!」
「まじかよ・・」
たぶん冗談だろう・・
いろんな店があるな
妻とデートしてた時代にはこんな賑やかな所はなかった
ただただ・・妻と歩く事が幸せだった
「お父さん、これ買って」
「ん?・・・ダメ」
「だよねー!はいはい行こ」
娘がブランド品の店が並ぶ方向に歩いて行って冷や汗が出た
こうやって娘と歩くのも楽しいな
「お父さん、何考えてるの?」
「ん?んーとな・・結愛をアイドルオーディションに出させようかなと」
「却下、私はキャリアウーマンになるの」
「ほぅ・・」
娘が想う未来はどんな物なのか
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