仕事中・・
はよ帰りたい・・結愛が何してるか気になる
だから仕事早く終わるように頑張るっ!
それが男っ!
定時だ
「部長、退社しますっ!」
と俺が叫ぶとみんなが俺を生暖かい目で見てくれる
そう、俺の扱いなんていつもこんなもんだ
我が家に帰った
結愛が待っている
もう周りは真っ暗だ
夜になるのが早くなったな・・
玄関のドアを開けた
「ただいまー」
「きゃあああああ!」
叫び声・・冷や汗が出た
何事だ・・
「結愛っ!!」
最悪の展開が頭をよぎる
強盗が・・結愛を・・
「あー怖い・・」
「結愛?」
「あ、お父さんおかえり」
結愛はソファーに座ってお父さん二号(熊の人形)を抱き締めている
「なんなんだ、今の叫び声は?」
「ん?これ!」
結愛がDVDを持っている
恐怖特集・・真夏の階段
おぅ・・とりあえずホットした
結愛が無事ならそれでいい・・
ほんとに良かった・・
「結愛、幽霊が怖いんじゃなかったのか?」
「うん、怖いから克服してるんじゃん」
「ん?なぜに?」
「お父さんが幽霊ネタで私を攻めてくる可能性あるから」
「にゃるほど・・」
・・・・克服させてたまるかよ
幽霊怖がる結愛がどれだけかわいいか自分で分かってないんだな
結愛の隣に座る
「だいぶ見慣れたよー♪克服できるかも!」
結愛はにこにこしながら俺を見る
このDVDはまだまだ怖くない・・いや、温い!温すぎる!温すぎてヘドが出る!
結愛には幽霊を克服させない!
絶対にだ!
「あー、オワタ!DVD返しに行こっと」
「結愛、俺も見たい映画があるんだ・・今から行くか?」
「えー?ごはんは?」
「今日は外食にしよう」
「ヤダっ!お父さんには私の手作り食べてほしいよ」
俺の肩にこつんと頭を預ける結愛・・
たまらん!このまま押し倒したい(*´∀`*)
やはりその前に激怖いDVDを借りるのが先決か
「分かったよ、とりあえずツタヤ行こう?な?」
「んー?しょうがないなぁ・・」
結愛はお父さん二号をソファーに座らせた
「行ってくるね・・チュ」
キスした・・かわいい
・・なんだこの嫉妬心は・・
ついに俺も末期だな
人形に嫉妬するとは
結愛は悪戯っぽく笑いながら俺を見る
「どうしたの?」
「いや・・」
「おかえりのチューしてほしかった?」
「・・・別に」
あぁ・・してほしかったよ
「拗ねた?」
「拗ねてないし」
チュッとホッペにキスされた
「おかえり♪」
・・好きすぎるよ、結愛
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