後悔した
気を付けてたのに中出ししちまった・・
結愛はピルを飲んでからベットに座った
「はぁ・・ばか」
「結愛・・中に出してって言うのやめてくれ・・俺、理性がきなかなくなるよ」
「やだ・・」
困った子だな・・
俺ももっと精神力鍛えねば・・ついでに精力も
結愛はお父さん二号を抱き締めながら窓を見ている
窓の外はしとしと雨がふっていて夜の街灯が光っている
二階からの眺めは悪くない山の近くのアパートだから街が見渡せる
「私ね・・いつもこうしてた」
「ん?」
「小さい時からお父さんが帰ってくるまで・・ずっとこの子をぎゅってしてた」
「結愛の4歳の誕生日プレゼントにあげたんだよな、その・・お父さん二号」
マッキーで額にお父さん二号って書いてある
かわいいがなんかシュールだ
「これもらった時うれしかった・・いつもお母さんから叩かれて怖くて寂しかったから」
「結愛、待て!四歳のころから?」
「うん・・」
結愛の目は痛々しくて見るのが辛かった
やはり母親に虐待されるのは子供にとってすさまじい傷を残すんだ・・
「お父さんがこれ買ってきてくれて・・うれしくて・・・いつもこの子と寝てた」
「結愛・・」
「お母さんはお父さんが帰ってくると私にやさしくしてくるの・・だから違うんだって・・私が悪いから叱るんだって・・叩いたり怖いこと言ったりするんだって・・思った」
結愛を抱き締めた
もうそんな思いはさせたくない
昔、俺が帰宅すると小さな結愛は熊の人形を抱き締めで俺を見つめて何か言いたげだった
俺は笑って頭を撫でてあげていた
何か言いたげなのを無視して
俺の家庭は常に笑顔いっぱいであるように・・という俺のエゴ・・
結愛は腕の中で小さく震える
ものすごく弱々しくてか細い声で言った
「お父さん・・一人にしないで・・お願い」
「しないよ!ぜったいに・・・しないよ」
結愛は涙目で俺を見上げた
「お父さん、お腹空かないの?今から作るよ?実は私・・お腹ぺこぺこ」
「おぅ!じゃあ一緒に何か作ろうか?」
「うんっ!」
結愛はお父さん二号のおでこにキスをした
「さっきは痛いことしてごめんね・・」
なんだ・・むずむずする
え?おかしくね?俺、人形に嫉妬してる
結愛はお父さん二号をもう一度抱き締めで頭をナデナデした
「お好み焼き・・ん?」
「・・・・」
「あは♪嫉妬?」
「違う」
結愛が悪戯っぽく笑った
もう悲しい思いはさせないぞ、結愛・・
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