男性用トイレに、電気が点いた。「さっきエレベーターで、セーラー服着たオバサンと若い男のアベックに出くわしてさあ。マジ驚いた。」男の声が、隣の男性用トイレから聞こえて来た。エレベーターで、出会った若い男のようだ。会社の同僚を誘って、連れションで五階から六階に上がって来たのか。それとも、明るい所で見たら、異様なカップルだったので、様子見に来たのか。「小綺麗なオバサンと結構イケメンだったな。うーん。あんまり時間たってないのに。いないみたいだな。」とさっきの若い男らしき奴。「隣の女性用トイレに、入り込んでるかもよ。」と別の男。私と母は、その通り、隣の女性用トイレに潜んでいた。男性用トイレと女性用トイレは、天井の所に五センチ位の隙間があるので、隣の照明と声が入って来る。
私達が潜んでいるトイレの鍵は、予め掛けられていたので、奴らが確認に来ても開かない。セーラー服の上下とブラとパンティ等。一式背広掛けに掛けられ、母友枝が身に付けているのは、紺いろのソックスに女学生用の単靴だけだ。白い母の裸身が、隣の照明で浮かび上がって来た。形の良い乳房と黒々としたデルタ。。。母が、何かの拍子に声を出すといけないので、口に手を押しあてながら、彼らがじっと去るのを待った。
「念のため女性用を覗いて見ようか?」別の男が言った。暫く、沈黙が続いた。。。私も母も、ドキドキの頂点だった。体を寄せあって、嵐が過ぎ去るのを待つ。 「ヤッパリやめとこう。。」隣のトイレの照明が消え、男二人は五階に降りて行った。
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