「女性のがんの死亡原因第一位は、意外にも大腸がんなんです。乳がんは、罹患率は一位ですが、早期発見早期治療で子宮がんとともに、殆んど治るんで、死亡率は低いんですよ。」吉川が、久美さんと私に、がんに関する講義を始めた。私の提案で、先日私のアパートで計画していた“エロゲーム”の再開だ。単身赴任から帰って来たご主人は、今日の夜から一泊でゴルフ旅行に、出掛けたので。この時とばかり、私と吉川は、久美さん宅に、勤務終了後集まったのだ。誘ったのは、勿論私だ。
吉川には、保険会社のエリート社員の医学知識を生かして、久美さんに対する”がん啓蒙と家庭内簡易検診を行う“という目的で、誘い水をかけたのだ。我々のエロ目的を知るよしもない吉川は、会社から医学関係の本を持参して、おっとり刀でかけつけた。憧れの久美さんと会えるということで、張り切っている。更に、ここは自分のビジネスマンとしての優秀さをアピールして、久美さんとの交際の糸口を探りたいというのが本音だろう。
「日本人の三人に一人ががんで死亡し、二人に一人ががんにかかります。やはり、どうしても予防医学という考え方を持つことと早期発見・早期治療を徹底することが、重要です。」吉川は、まるで医者のようにスラスラと説明を続ける。実際、高校時代は成績優秀で医学部を目指していたこともあった。久美さんが、質問した。「それじゃあ。女性のがんの早期発見は、検診を受けなくても家庭内で自分で出来る方法とかないのかしら。」「あります。まず乳ガンについては、ご自分あるいは家族の方の触診によって、ほぼ100%見つかります。それから、子宮がんと大腸がんについては、内視鏡検査による細胞検査ということになりますが、肛門や陰部の目視観察によって、一部見つかることもあります。」と得意そうに吉川。
「吉川さん、お医者さんみたい。」久美さんが、本気で、うっとりしている。
「せっかく吉川さんに、来て頂いたんで。。家庭内簡易検査をお願いしてみようかしら?」
「マジですか?服とか脱ぎますけど。。」吉川が、驚いた様子で、私に助けを求めた。素知らぬ振りで、「じゃあ僕は、別の部屋で本でも読んでましょうか?」と私。「あらあ、健一さんも検査の仕方をよく見といて、お母様とか御姉様にしてさしあげないと。」と久美さん。打ち合わせ通りだ。吉川の顔が、異常に紅潮している。だが、久美さんが、サラッと上手く言ってくれた。一瞬躊躇した吉川も、簡易検査の大義名分が立ったようだ。
「じゃあ、お母さんソファーに、仰向けになって下さい。」吉川が、覚悟を決めたのか自信ありげにリードし始めた。この調子で行くと、エロい目的が達成出来そうだ。久美さんは、うす紫のカーディガンを脱いで、白のノースリーブで横たわった。眼を閉じた久美さんは、改めて美し過ぎる。
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