私と吉川は、待ち合わせの洋風居酒屋で、久美さんが来るのを待っていた。吉川が、知ってるお店の中では一番高級とのこと。個室なので、久美さんと吉川の初の顔合わせには、最適かも知れない。友人の母と交際したいという男も、世の中には稀な存在だ。それを取り持つ男は、更に、いないだろう。私と久美さんを取り持ったのは、息子の直樹だがマジ異常かも。私のアパートに久美さんを寄越したのも直樹だし、、、。前代未聞の息子だろう。
真相を明かさず、シンガポールに行ってしまったが。。。今思い起こせば、私と久美さんを、セックスするように、仕向けていった直樹。いずれ、この謎は解明したい。
待っている間、吉川とよもやま話をして暇を潰した。和恵さんの話とか。。。
「あらあ、ごめんなさい。お待たせしました。」久美さんが、到着した。上座を進める。吉川が、正面で私は、隣に座った。準フォーマルな装いの久美さん。黒のテーラードジャケットに、ベージュのベルト付きワンピースと抜群に洒落ている。吉川のスケベな視線が、早速、久美さんの全身に注がれるのを見逃さなかった。
「お店の経営は、いかがですか?」吉川が、さりげなく仕事の話から入って行った。保険会社で、企画部に所属しているので、得意分野だ。おまけに、日頃から保険のオバチャン達に慣れているので、若いのに貫禄すらある。本当に、久美さんを落としてしまうかも知れない。心配になって来た。
「昔、大手のS堂にいたので、人脈があるから楽ですよ。それに、マーケティング理論を使うと、合理的な経営が出来るんです。」と久美さん。しっかり吉川を見つめている。「へー凄いですね。それ僕に教えてください。」感心しきりの吉川。久美さん対応のツボを捉えてしまったようだ。
想定外に、二人話が弾んでいる。頻りにビールをつぎあい楽しそうだ。私は、取り残されたような気がした。少し焦りながら、一人でチビチビとやっていた。
普段、下戸のはずの久美さんが、ビールをぐいっと飲み干したりしている。
「吉川さん、3C理論ってご存知ありませんか?。。。あっ、ごめんなさい、暑くなったんで、上着脱がしてもらいます。」久美さんが、黒のジャケットを脱いだ。ノースリーブだ。胸元と肩の白さが、際立っている。胸の小ぶりな膨らみと、時々のぞく腋の下に、上品な色気が滲み出ている。
吉川が、ズボンの前の当たりを、頻りに手で直している。勃起したペニスの位置を調整してるみたいだ。
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