いかにも山峡の温泉旅館らしく、山菜や川魚を主としたヘルシーな
料理が、幾つかの皿や小鉢に盛り付けられていて、湯気を立てている
鍋は猪鍋でした。
家族風呂での熱く激しい情交の後という気恥ずかしさもあって、お
互いに少し照れ臭い表情での乾杯でしたが、まだ温泉の熱気の残る身
体に、ビールの旨さが染み渡りました。
「さっき仲居さんと仲よさげに話してたけど、何話してたの?」
何杯目かのビールを飲み干し、温まった鍋に箸を伸ばしながら、僕
は他意なく加奈子に尋ねました。
「あ、ああ…あの人ね。私と同じ次郎丸という在所の人らしいの。
私のお祖母ちゃんを知ってるんだって…」
とビールの酔いで顔を真っ赤にした加奈子はそういって、何故か話
をそれ以上には膨らませてはきませんでした。
「ああ、そうなんだ」
と僕も簡単に返事すると、
「お食事が済んだら、すぐにもうお布団敷いてくださいって頼んじ
ゃった、ふふ」
とはなかむようにしていって、赤い顔をさらに赤くして、白い歯を
見せてきました。
そしてまだ八時にもならない頃に、僕と加奈子はもう敷かれた布団
の上に転がっていました。
加奈子のほうはビールの後に焼酎のレモン割とかをかなり飲んだよ
うで、酔いも相当に廻っているようでした。
「大分飲んでたみたいだね、大丈夫?」
枕を胸の下に置いて両肘をつき布団に寝そべっている僕の真横に寄
り添うようにして、加奈子も同じ姿勢をとっていました。
「こんなにお酒飲んだのっていつ以来かしら?ちょっと記憶にない」
「加奈子はそんなに飲めるほうじゃないんだろ?」
「うん、あまり飲めるほうじゃないかな?…でも、今日は特別だか
ら」
「僕と会えたから…?」
「そうっ」
「これが最後ってわけでもないのに…」
そこで寝返りをうち、天井に目を向けながら僕がいうと、加奈子も真
似をするように寝返りをうってきて、
「毎日、あなたといたい…」
とやはり天井に目を向けてぽつりと呟くようにいってきました。
「加奈子…こちらに来て、何か色々と苦労してるんじゃないのか?」
と僕は加奈子の横顔に目を向けて尋ねるように聞きました。
水原駅で久しぶりの対面をした時の、破天荒なくらいの喜びようと車
に同乗した時の喜色満面の笑顔と明るく快活な声、しかし車を降りる間
際の時のあの涙顔と悲哀に満ちた表情と、僕自身もまだよくは知らない
加奈子の内面でしたが、何故か感情の起伏が激しく見えた僕は、真顔で
彼女の横顔を見つめながら聞きました。
加奈子の頬に涙が伝っているのが見えました。
それをいおうとした僕を遮るように、
「私…ここを出たい」
と加奈子が涙目を僕に向けていってきました。
それから加奈子がしばらくの間を置いて、僕に真剣な目を向けて話し
出した内容は、ほんわりとした僕の酒の酔いまで忽ち吹き飛ばすくらい
の驚愕の話でした。
加奈子の驚愕の話を要約すると、以下の通りでした。
加奈子が都会の喧騒や欺瞞の渦から逃げるようにして、亡くなった母
の縁を頼って、この北国まで来たのは昨年末のことのようでした。
冬には雪深くなり、夏には自然の生物や草花が謳歌し、行き交う人も
少ないこの北国の村で、何もかも忘れてやり直そうと心に秘めて辿り着
いたはずでしたが、祖母の家には家の誰にも話すことのできない深い事
情というものがあることを知り、愕然とした思いで今もどうにか暮らし
ているということのようでした。
加奈子の祖母は年齢が七十四歳とのことで、夫のほうはもう何年も前
に他界していて、今は一人暮らしで細々と椎茸栽培や野菜を作ったりし
ているとのことでした。
若い頃にはこの五頭温泉郷で仲居として長く働いていたとのことで、
男二人と加奈子の母の三人を育て上げたのですが、長男は夫よりも前に
病死していて、身内は隣りの村に住む次男夫婦がいるとのことでした。
驚愕の話はそこからで、祖母の次男、つまり加奈子には叔父にあたる
男が、実母であるはずの加奈子の祖母と肉体関係に陥っているとのこと
なのでした。
加奈子の叔父になるその男は、五十三歳とのことで、隣村で妻も子供
もいて世帯を持っているのですが、週に一度は必ず祖母の家を訪ねてき
て泊まっていくとのことでした。
加奈子が祖母の家に入って間もない頃に、彼女は祖母と叔父の激しい
情交を覗き見ることになったというのでした。
その日、加奈子は朝早くに家を出て、阿賀野市内の再就職の件でハロ
ーワークを訪ね、その後何件かの病院廻りをしてくるのと買い物もした
いので、帰宅は夜になるかもと祖母に伝えてあったのでした。
ところがハローワークを訪ねた直前に、事務所の前で大きな交通事故
があり、電柱が倒れて停電騒ぎになって、ハローワークもそれに巻き込
まれ事務所の機能が止まってしまったとのことで、加奈子は買い物する
意欲もなくし、昼少し前くらいにそのまま家に戻ると、祖母は畑にでも
出ているのか不在だったようでした。
加奈子の室は、田舎家屋特有の開放的な田の字造りの間取りの一番奥
の室だったようです。
そこに引きこもりしばらくすると玄関口で人の声が聞こえてきたので、
加奈子は祖母に今日のことを報告しようと障子戸を開け、三和土のほう
に目を向けた時、驚きの光景が目に入ったというのです。
三和土のところで立ったまま、祖母と叔父が身体を寄せ合うようにし
て何か揉み合っていて、二人の声までがはっきりと彼女の耳に入ったよ
うでした。
「…だめだって。洋二、もうよしなって」
「いいじゃねぇか、母さん。俺ァもう…」
「加奈子が、加奈子が帰ってくるで…」
「加奈子は街へ出て帰り遅いって、さっき畑でいったべ?」
「何でもいいから…こんな明るい昼時から、変な気起こさんと…」
見てはいけないものを見てしまったと思い、加奈子は慌てて障子戸を
静かに閉め、思わずその場に座り込んでしまったとのことです。
障子戸を閉めても、小さな田舎造りの粗い間取りの家は、声をよく通
して加奈子の耳に入ってきたようです。
「い、いいじゃねぇか、母さんっ。あんまり暴れると叩くぞ」
「い、いやっ…だめだって」
「ふん、この前は俺の腹の上に乗って離れなかったくせに」
「いやっ…うっ…ううっ…むむっ」
何かの落ちるような音と衣服と衣服が擦れ合うような音が聞こえ、祖
母の呻くような声が長く続きました。
これまでに一度も聞いたことのないような、祖母の呻くような声が気
になり、加奈子はまたこっそりと戸を開けて三和土のほうを見ると、祖
母が板間の上に押し倒されて、その上に叔父が覆い被さっているのが見
えたとのことです。
あれだけ抵抗し声を荒くしていた祖母の両腕が、叔父の首に巻きつい
ているのが見え、加奈子は驚きをさらに大きくしたようです。
「な、母さん、俺のものが欲しかろ?」
祖母の顔の真上で叔父がいったそうです。
「そんなん、欲しくなんかない」
「強がりいうたかて、今も舌絡ませてきてたやないか」
「そ、そんなことないっ」
「また俺にケツをぶたれたいんか?」
「い、いやっ…いわんといて」
二人が三和土の前の板間に上がったような気配があり、
「母さんの室、暖房つけてくるわ」
と叔父の声が聞こえ、
「は、早く帰ってよ」
という祖母の捨て鉢気味な声が続いたようです。
その祖母の室というのは、加奈子の室のすぐ隣りで、
たった襖戸一枚だけの仕切りということのようでした。
加奈子は今更祖母のいる板間に出て声をかけるわけ
にもいかず、もしかしたら叔父がその襖戸を開けるか
も知れないと思い、咄嗟の判断で押入れの中に身を潜
めたようです。
祖母と叔父というのは加奈子から見た場合のことで、
二人は間違いなく血の繋がった親子だということは、
彼女にもわかりすぎるくらいに承知していました。
狭くて暗い押入れの中で、加奈子は突然に見に降り
かかったおどましい事態に、どう対処していいかわか
らず時間を過ごしたようです。
叔父は仕切りの襖戸を開けることなく、やがて祖母
も自分の室に入ったような気配が、押入れの中にいる
加奈子にもかすかにあったようです。
いつまでも加奈子はその狭い中にいることもできず、
静かに襖戸を開け、室の隅に身を竦めるようにして座
り込んだとのことです。
祖母は七十四歳という年齢でしたが、旅館の仲居生
活が長かったせいもあって、孫の加奈子から見ても外
見的にもほっそりとした体型で肌の色も白く、こざっ
ぱりした印象で顔の化粧もそれなりにしていて、口紅
の赤さが白い顔に映え、実際の年齢よりはかなり若く
見えるとのことでした。
対して叔父のほうは長い田舎暮らしのせいか、五十
代前半の顔よりも老けて見え、頭の毛も上のほうは丸
禿げに近く、見るからに好色そうな狐のような目が、
姪である加奈子も、あまり好きになれない外見とのこ
とでした。
「母さん、ほら、脱がせてくれよ」
という叔父の声がまるで生声のように、加奈子の耳
に入り、
「自分で脱いだらええ」
という祖母の声も生々しく聞こえたとのことです。
「ふふ、母さんはいつもそうだな。最初は元気がい
い」
「いらんこというとらんと、早く済ましっ」
「洋子、早く脱がせろっ」
「…………」
少しだけの沈黙の間があって、パチンという何か頬
をぶたれたような音が急に聞こえ、
「あっ…ああ…は、はい」
とそれまでの気強い声とはまるで違う、祖母のか弱
げな声が聞こえてきて、加奈子は少し驚いたとのこと
です。
「そうだ、それでいい。洋子、見てみぃ。お前の前
に何が見える?」
洋子というのは祖母の名前でした。
「は…はい。…よ、洋二さんの…お、おチンコです」
「もっと大きな声でいわんかいっ」
「ああっ…は、はい。洋二さんのおチンコですっ」
「これを…メス豚の洋子はどうしたいんかの?」
「く、口に咥えさせてください…」
「好きなんか?洋子は息子の俺のチンコが?」
「はい…す、好きですっ。だから…」
「ええようにしろ。七十の婆あのメス豚…」
聞くに堪えない会話が続き、やがて祖母の口が叔父の
ものを含み入れ、何度も出し入れをする唾液混じりの音
が長く続いたようです。
加奈子の正直な話では、あまりの卑猥さに彼女はその
ままこっそりと室を出て、家の外に逃げようと思ったよ
うですが、とった行動はそれとは真逆で、彼女は祖母の
室との仕切りの襖戸に寄り付き、耳を欹てたということ
のようでした。
ハローワークでの自分のせいではない不祥事のとばっ
ちりを受け、何もできないまま、少なからず気分を害し
て帰宅したら、これもまた彼女のせいでもない驚愕の、
遭遇したくもなかった猥褻な事態の場に、自分の意思で
もなく留めさせられたという不幸を、ただ嘆くしかなか
ったということのようでした。
もう一つ加奈子が冗談めかしていったのは、彼女自身
の身体が生理前だったということで、それは普段からも
いつも整理の前には変な恥ずかしいような妄想ばかりを
してしまうとのことでした。
「室も暖まってきたな、洋子。そこに立って服をぬげ
や」
叔父の下卑たような声に、
「はい…」
と叔父の実母であるはずの祖母が従順な声で応えるの
が聞こえてきたというのです。
加奈子はまるで自分の精神までおかしくなったのか?
と半ば自覚しながらも、彼女は仕切りの端の襖戸の丸い
取っ手に手をかけたというのでした。
音を立てないように加奈子はゆっくりと静かに、襖戸
を少しだけ開けたとのことです。
二センチほど開けただけで照明の点いた祖母の室のほ
とんどが見え、畳に敷かれた布団の上に白髪の目立つ髪
を丸く束ねた祖母が立っている背中が見えたとのことで
す。
背もそこそこ高くほっそりとした体型の祖母は、すで
に下半身はショーツ一枚で、キャミソールのような下着
を頭から脱いで、七十を超える歳でありながら、ブラジ
ャーをしているのが見え、その祖母の前で下半身だけ裸
になった叔父が、卑猥闇を浮かべて立っていたそうです。
叔父の固くグロテスクにいきり立ったものが見え、加
奈子は思わず息を呑み声を上げそうになったとのことで
す。
祖母が自分の手でブラジャーのホックを外すと、叔父
の手がいきなり祖母の胸に伸び、
「ああっ…」
と祖母の短い声が聞こえたとのことです。
叔父の手がショーツ一枚の裸身になった祖母の肩に手
をやり、祖母の身体を後ろ向きにしてきて、脇の下から
伸ばした両手で、祖母の乳房をわし掴んできたとのこと
です。
叔父のその手に祖母の手が重なり、
「ああ…」
と祖母は顔を歪めさせ喘ぎの声を洩らしたようです。
祖母の乳房は細身の割には膨らみは豊かで、叔父の手か
らも洩れ出るくらいだったようです。
そして祖母は叔父に乳房をまさぐられながら顔を後ろに
向け、自分のほうから叔父の唇を求めていったとのことで
した。
そのあたりまでは、加奈子は恥ずかしさに堪え、かなり
具体的に説明をしていましたが、それから叔父が祖母を布
団に倒し、ショーツを脱がせて、祖母の股間に顔を埋め込
ませ、剥き出しになった祖母の茂みの部分に下卑た舌を這
い巡らせた後、ついに互いの身体を深く密着させ、卑猥な
肉音を長く響かせたことまでの話は、それまでの詳細さと
は少し違って聞こえました。
いつの間にか僕にへばりつくように身を寄せていた加奈
子に、
「加奈子は…最後まで見てたんだ?」
と尋ねると、
「うん…」
と小さな声で応えただけでした。
「そう…」
と僕のほうが曰くありげな声で返すと、
「わかってた?…私が何してたか」
とまだ酒の酔いの残っていそうな赤らんだままの顔に
悪戯っぽく恥ずかしげな笑みを浮かべて話してきました。
加奈子はあまりに驚愕的な光景に、心の中に強い衝撃
を受け、小さく開けていた襖戸を閉めて、また狭い押入
れの中に潜り込もうとしたようですが、その思い以上に
彼女の身体は、生々しく濃密な男と女の絡みの場面に、
意思とはちがう反応を示していたというのでした。
身体の内面がひどく熱くなってきて、浮かんではなら
ない恥ずかしい妄想が勝手に湧き上がってきていたと、
加奈子は正直に告白してきました。
「嫌いにならないでね。…私、その二人を見ながら…
自分の胸に手を当てていたの」
「うん…それで?」
そう尋ねる僕のほうも、加奈子のことをどうこういえ
ないくらいに、あらぬ方角に気持ちを昂めていってしま
っていたのでした。
「お祖母ちゃんがね、自分の息子の前でね…ほんとに
奴隷になったように傅いてるの。洋二さん、洋二さんな
んていって。…普段は割りと男っぽい声の祖母がね、私
も聞いたことのないような女っぽい声で抱かれてたの」
「一度会ってみたいね、君のお祖母ちゃん」
「女って…ほんとに幾つになっても女なのね」
加奈子のその言葉に、ふと僕の頭に義母の顔が過ぎり
ましたが、
「それで加奈子はどうしたの?」
と振り切るように彼女に問い返していました。
それから少しの間、加奈子は天井に目をやり、逡巡と
戸惑いのような表情を見せていましたが、
「浩二さん、ほんとに…私のこと、嫌いにならない?」
と不安げな目を僕に向けてきたので、
「何を聞いても、加奈子を嫌いになんかならないよ」
と檄を飛ばすようにいうと、彼女は最初はいいにくそ
うにでしたが、気恥ずかしげにゆっくりと話してきました。
「…お祖母ちゃんと叔父がね、実の親子なのにまるで年
の離れた夫婦のように…特にお祖母ちゃんの顔が…いけな
いことだけど、とても素敵に見えたの」
そういう切出しから加奈子は、まだ酒の酔いの赤さの残
る顔をさらに赤く上気させ、僕からは視線を逸らしてポツ
リポツリと驚愕の出来事の続きを話してきました。
七十四歳の母と五十代半ばの息子の、実の親子の激しい
情交を覗き見していた加奈子でしたが、その内どこかで知
らぬ間に、女としての官能を呼び覚まされてしまったのか、
熱く昂まり出した自らの身体を、自らの手で愛撫するよう
になってしまっていたのです。
二センチほどの戸の隙間の前に座り込み、最初はセータ
ーの上から自分の乳房を揉みしだく程度でしたが、祖母が
全裸になり実の息子である叔父にしがみついたり、唇を重
ねたりして、生々しい喘ぎ声を絶え間なく洩らし出すにつ
れ、熱く燃え上がり出した自分の身体への手による愛撫も
エスカレートし出したのでした。
加奈子の手がセーターとブラウスと下着の裾を潜り、直
接乳房に接していました。
Gパンのホックを外し、加奈子のもう一方の手がショー
ツ上をなぞっていました。
目で見る視覚からどこをどう経由して、身体を熱くさせ
てくるのかわからないまま、加奈子は息が荒くなり出すの
を必死で堪え、二センチの隙間から祖母の室に目を向ける
と、箪笥の前に立つ祖母の裸身が見え、そこから何かを取
り出し布団に胡坐をかいている叔父に差し出したそうです。
それは赤い縄の束のようで、祖母は叔父からの指示もな
いのに叔父の前に背中を向けて正座し、両手を後ろに差し
出し、叔父がその手首に赤い縄をかけていくのが静かな映
像のように見えたようです。
赤い縄は祖母のだらりと垂れ下がった乳房の上と下を這
うように廻ったそうです。
「洋子、お前、この縄が好きだもんなぁ。いわれなくて
も自分から出してきたりして、へへ」
と叔父が縛られた祖母の力なく垂れた乳房に手を当て、
そういいながら揉みしだいているのが、加奈子の真正面に
見えたのです。
「よ、洋二さんが…そうしないと私をぶつから」
さすがに皺も目立つ顔を切なげに歪めながら、後ろ手に
縛られた祖母が言い訳めいたことを口にすると、
「ああ、そうか。洋子はこうして縛られてケツを叩かれ
るのも好きだったな、洋子」
「そんな…」
「ほれ、いってみれ。洋二さん、どうぞお尻をぶってく
ださいって」
「ああ…そんなこと」
「早くいえって。おい、洋子」
「は、はい…よ、洋二さん、どうぞ…私のお尻をぶ、ぶ
ってください」
「ふふん、下品な母親だよなぁ、洋子は」
そんなやりとりが続いた後、叔父が祖母の身体を前に倒
し、膝を布団につかせ、祖母の白い尻肉を高く上げさせる
と、パチンといきなり平手打ちをそこに見舞ったとのこと
です。
「ああっ…」
という祖母の喘ぎ声を耳にした時、加奈子はいつの間に
かGパンを足から脱ぎ、厚手のスパッツを膝のところまで
下げ下ろして、ショーツの中に自らの指を深い部分にまで
沈み込ませてしまっていたようです。
ショーツの中に入れた手は、体内から激しく溢れ出た愛
液でしとどに濡れそぼってしまっていたようです。
ブラジャーのホックもいつの間にか外していて、もう一
方の手で加奈子は乳房を激しく揉み立てていたとのことで
す。
実の息子からの蹂躙を、いや愛撫といっていい責めを受
けている祖母と同じくらいに、加奈子は昂まってしまって
いたようです。
そして、加奈子のすぐ前の襖戸が叔父の手で開けられて
も、しばらくの間、彼女はそのことに気づかなかったよう
でした。
「はぁ、こりゃまた、大層な獲物が舞い込んできたもん
だ。おったまげたわ」
と全裸の叔父が頓狂な声を、加奈子の間近で上げたこと
で、初めて彼女はとんでもない事態の渦中にいることを知
らされたとのことでした。
布団の上で縄で縛られ、四つん這いの恥ずかしい姿を晒
していた祖母も加奈子の存在に気づいたようですが、我が
身の屈辱的な姿を、孫の加奈子に見られたという恥辱感の
前に何一つの言葉も出せないでいたそうです。
叔父に見つかり、加奈子はそれでも必死に抗いはしたそ
うですが、彼女自身、もうほとんど下半身を露わにしてし
まっていて、叔父との揉み合いですでにセーターとブラウ
スを剥ぎ取られた身では、叔父の前に屈するまでにはそれ
ほどの時間は要さなかったようです。
祖母のいる布団の上に押し倒され、自分の身体に跨って
きている叔父の股間が顔の側にあったそうです。
加奈子の両腕は叔父の両膝で押さえつけられ、彼女に残
された抵抗は、すでにショーツも引き剥がされた下半身を
ただ闇雲にばたつかせることだけでした。
「おう、若い女子は元気がええのう。ほれ、見てるだけ
じゃつまらんで、わしのこの太いもの咥えたらええ」
加奈子の顔の上で叔父が勝ち誇ったような声でいいなが
ら、彼女の口元の近くまで、自分の太く長いものを差し出
してきていたそうです。
「よ、洋二さん…そ、その子はいかん。許したって」
と近くにいた祖母が必死な声で叔父に哀願したそうです
が、
「うるせいっ。お前は黙っとれ」
と叔父に一喝されただけでした。
その後、叔父は年甲斐もなく素早く動き、身体の向きを
逆にして、加奈子に跨ったまま、頭を加奈子の下腹部のほ
うに埋めてきたそうです。
当然加奈子の顔の真上に叔父の股間があり、太く長いも
のが彼女の頬に何度も触れ当たってきていたそうです。
「ああっ…」
と激しい悲鳴のような声を上げたのは、加奈子だったよ
うです。
叔父の力強い両腕で、両足を海老折りのように折り曲げ
られて抱え込まれ、剥き出しになった股間の茂みの中に舌
を思い切り差し入れられて、加奈子は激しく喘いだのでし
た。
そして長い時間、その行為は続いたそうです。
いつしか加奈子の口の中に、叔父の太くて長いものが含
み入れられていて、この頃にはもう彼女自身、すでに昂ま
りの渦の中に巻き込まれていたようです。
露骨ないい方をすると、この口に咥えているもので早く
つらぬかれたい、と加奈子は思っていたそうです。
ようやくのことで叔父のがっしりとした身体が加奈子か
ら離れた時、彼女は側にいる祖母のことすら忘れるくらい
に気持ちを熱く昂まらせていたようです。
「加奈子、叔父さんのいう通りにするか?」
と仰向けになりぐったりとした加奈子に向けて、叔父が
いってきて、彼女は息も絶え絶えになりながら、こくりと
頷いていたそうです。
この叔父つらぬかれたい、という思いが加奈子の身体だ
けでなく気持ちの中にまで深く浸透し始めていたようです。
七十四歳の祖母と二十五歳の孫娘の加奈子の二人が、祖
母の実の子である加奈子の叔父の、卑猥極まりのない凌辱
が今からまさに繰り広げられようとしていました…。
続く
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