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近親相姦 官能小説

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19
投稿者:コウジ
義母から二度目のメールがあり、バスは三時半に集会所に
到着するとのことでした。
 僕の身勝手で卑猥な目論見など知ることなく、六十三歳と
いう年齢に似合わず純真な義母は、おそらく僕と早く会える
という嬉々とした思いでバスに揺られているのだろうと思い
ながら、僕はその目論見達成のための準備を万端施して、居
間で少し休んでから家を出ました。
 義母の室のエアコンは点けたままにして、押入れから布団
を出し床に敷きました。
 三時半丁度に集会所に着くと、もう義母たちを乗せたバス
は到着していて、ここで降りた十数名の女性たちが喚声を上
げながら三々五々に散らばっていました。
 僕と同じように迎えに来ている車も相当あり、駐車場周辺
は俄かなざわめきの光景になっていました。
 少し離れたところから小柄な身体に大きなバッグと土産物
の紙袋を幾つか提げて、黒のベレー帽とコート姿の義母が首
に巻いたバーバリーのマフラーをなびかせて、小走りに僕の
車のほうへ駆け寄って来ているのが見えました。
 「おかえり…」
 後部座席にバッグと荷物を置いて、慌てるようにして助手
席に乗り込んできた義母に、僕は笑顔で労いの言葉をかけま
した。
 アクセルを踏み込む前に義母のほうに顔を向けると、彼女
のほうも視線を向けてきて、
 「何?…」
 と少し恥らいながら尋ねてきました。
 ベレー帽の下の色白の顔にかたちのいい赤い唇が際立つ義
母の純粋に嬉しそうな顔が、レイバンのサングラスをかけた
僕の目に妙に染み込みました。
 息を大きく二、三度ほど吐いてから、改めて僕に視線を向
けてきた義母の顔に、何故か仄かな朱が差していました。
 「お昼、ちゃんと食べた?」
 と義母が照れ隠しのような表情を見せながら聞いてきまし
た。
 「ラーメンを…」
 と僕が返すと、
 「もう…もっとしっかりしたものを食べなきゃ」
 とまるで母親が子供にいうような口調で、彼女は眼鏡の奥
の切れ長の目を可愛げにしかめていってきました。
 義母のほうはまだ何か色々と話したいような素振りでした
が、車がすぐに家に着いてしまうことがわかっていて、歯並
びの綺麗な白い歯を覗かせて、目を前に向けていました。
 後部座席の荷物は僕が持ち家の中に入ると、義母はすぐに
ダイニングに向かい、
 「ごめんなさい、バッグもお土産も居間のテーブルに置い
といて」
 と僕に声をかけ、冷蔵庫と食器棚の前で何やら忙しなげに
動き廻っていました。
 「由美がいないから、今夜のお夕飯は二人だけね。買い物
してないから冷蔵庫にあるもので、温かいお鍋でもしましょ
うか?」
 と義母が聞いてきたので、
 「ああ、いいね」
 と僕は返事を返した後、
 「先に室に行ってるよ」
 と付け足すようにいうと、
 「室って?…」
 といいながら彼女がキョトンとした顔で、僕のほうを見てき
ました。
 「亜紀子の室だよ。話一杯あるんだろ?」
 と僕が笑顔を見せてそういうと、義母の顔に忽ち嬉しそうな
笑みがこぼれ出ていました。
 「暖房点けて暖かくしてね」
 という義母の声に、僕は舌をペロリと出しながら廊下に出ま
した。
 暖房は入れたままにしていた義母の室は、まるでそこだけが
暑い温室のようにほんわりと暖まっていました。
 室に入って間もなく、僕は着ているものを全部脱いで素っ裸
になりました。
 卑猥な目論見への下準備でした。
 襖戸の前に立ち耳を澄ませていると、僕の目論見など知るは
ずもなく、スタスタと軽い足取りで廊下を歩いてくる義母の足
音が聞こえてきました。
 「まぁっ…」
 義母の驚きの声が室内に響いたのは、襖戸が開いてすぐのこ
とでした。
 嬉々としていたはずの義母の顔が、すぐ目の前に立ち竦む素
っ裸の僕を見て、驚きと慄きの入り混じったような表情に変わ
っていて、手に提げていたバッグを足元に落としていました。
 義母にしてみれば、まるで予期していなかった場面に唐突に
出くわし、驚き戸惑い一瞬途方に暮れるのは当然でした。
 口に片手を当て大きく見開いた義母の目が、僕の背後に敷か
れている布団まで視野に入れたようで、彼女の驚きと戸惑いは
さらに倍化されたようでした。
 そんな義母の驚愕の表情を僕は無視して、彼女にさらに近づ
き強引に抱き締めていました。
 「あっ…こ、浩二さん…ま、待ってっ」
 と義母が我に返り慌てたような声を出した時は、彼女の小柄
な身体はもう僕の腕の中でした。
 僕の腕の中で子供がむずかるような仕草を見せながら、
 「か、帰ってきたばかりなのに…」
 とか弱げな声を出す義母を尻目に、僕は彼女の耳朶から首筋
のあたりに舌を這わし熱い息を吐き続けていました。
 うなじのあたりから義母のあの心地のいい女の体臭が、また
僕の鼻腔を強く刺激してきていました。
 「今朝方の三時に亜紀子を抱いたばかりなのに…僕って、お
かしいね」
 義母の耳元に熱い息と一緒に僕が囁くようにいうと、
 「浩二さん…」
 と彼女は名前だけ呼んで、むずかるような小さな抗いの仕草
を止めてきました。
 僕に抱き竦められたまま、義母が何かを思い詰めたような表
情で顔を上げて、僕のほうに目を向けてきました。
 白い頬のあたりが濃い朱色になっていました。
 つんと小さく突き上がった鼻の下に、小さな赤いバラの花び
らのような唇が少し濡れて光っていて、綺麗な白い歯がかすか
に震え動いているのが見えました。
 僕の顔が少し沈むのと、義母の顔がかすかに上に上がるのが
同じくらいでした。
 唇と唇が重なり、僕の手が義母の背中を強く抱き締め、彼女
の腕が静かに僕の裸の背中にしがみついてきたのも、ほとんど
同時でした。
 襖戸の近くでそのまま抱擁は、お互いを確かめ合うようにし
ばらく続きました。
 義母が時折吐く息が、荒くなり出してきているのがわかりま
した。
 素っ裸の僕の下半身のものも、もうすでに固く屹立している
のにも気づいていました。
 爪先立ちをしている義母の身体を抱き締めたまま、僕は足を
動かし布団の上まで、お互いの身体を移動させました。
 そこでようやく僕のほうから身体を離し、
 「ほら、亜紀子、もうこんなになってる」
 とそういって、義母に下を見るように促しました。
 僕にいわれた通り目を下に向けた義母でしたが、すぐに気恥
ずかしげな表情を露わにして顔を上げてきました。
 「服を着替えないと…」
 と恥じらいの表情を濃くしていう義母に、
 「僕が脱がせてやる」
 と言葉を返してやると、彼女の頬の朱の色がさらに濃く染ま
ったのがわかりました。
 「恥ずかしい…わ」
 「僕はもう裸だよ」
 「旅行の帰りだし、身体も汚れてるわ…」
 「僕も同じだ。それに汚れた亜紀子も好きだから」
 「あ、あなたに汚れたところ見られたくない…」
 「亜紀子のなら、どんな匂いでも好きだよ」
 そういう会話を交わしながら、僕は義母のコートから順に服
を脱がせにいきました。
 濃い黄土色のスーツの下にはタートルネックの真っ白なセー
ターで、下は黒のパンツ姿の義母でした。
 恥ずかしい仕草は幾度も見せる義母でしたが、僕がセーター
の裾をたくし上げ頭から脱がせてた時も、パンツのホックを外
し足元に脱がし下ろした時も、抗い的な素振りはほとんどなく、
従順にされるがままの状態でした。
 セーターの下はシルク地のキャミソールと、もう一枚の同じ
素材の下着で、小さなフリルの付いた薄水色のブラジャーでし
た。
 そのブラジャーと義母の穿いていたショーツは揃いのセット
になっているものでした。
 布団の上でブラジャーとショーツだけになった時、さすがに
義母は身体を小さく竦めるに縮込ませていましたが、それでも
下唇を噛み締めながら、どうにか恥ずかしさに堪えている切な
げな姿が、逆に僕の愚かな欲情を昂ぶらせてきていました。
 ブラジャーのホックを外してやると、義母は細い両腕を胸の
上で交錯させて、顔だけでなく露わになった肌全体までを濃い
朱色に染めていました。
 優しい言葉の一つもかけてやりたい思いもなくはなかったの
ですが、それとは逆の動きを僕はとっていました。
 義母の肩に手を添えると、そのまま彼女の身体を下に沈める
ように押さえつけました。
 すると義母の身体が軽く軽く沈んだのに、僕は少し意外な気
がしたのですが、それは彼女の僕への健気で切ない奉仕の気持
ちがさせているということに、その時の僕に気づくはずもあり
ませんでした。
 義母は僕が何を求めているかを察したようでした。
 僕のすぐ前で膝を力なく折った義母の顔の前に、愚かしくい
きり立った僕のものが突き出ていました。
 ほんの少しだけの躊躇いの間があって、義母の顔が僕の股間
から卑猥に突き出ているものに近づきました。
 義母の唇が僕のものの先端に触れたかと思うとすぐに口が開
き、目を薄く閉じたままの彼女の顔がさらに前に向かって動い
てきました。
 熱い息を吐かれたような温みが、義母の口の中に含み入れら
れた僕のもの全体を優しく包みました。
 昨夜遅くにホテルの室で、義母の身体を抱いてからまだ二十
四時間も経過していないのに、僕は自分の愚かではしたない性
欲を心の隅で恥じながら、同時に何か懐かしいような不思議な
気持ちにさせられました。
 膝を深く折り、僕の太腿に両手を添え当てるようにして、義
母は自らの口の中に含み入れた僕のものを、心底いとおしむか
のようにゆっくりと顔を前後に動かせてきました。
 義母のその行為の手管の優劣の判別は、それほどの経験もな
い僕にはわからないことでしたが、僕への深い思慕の気持ちが
込められているのは、その丹念さで充分過ぎるほどわかりまし
た。
 やもするともうそこで、僕自身が暴発してしまいかねないよ
うなところまできた時、僕は義母の細くて薄い肩に手をやり、
ひたすらに同じ動作を没頭する彼女を引き離していました。
 そのまま義母の身体を布団に寝かしつけ、その横に僕は添い
寝しました。
 「もう少しで逝ってしまいそうだったよ…」
 義母の真横で片肘をついて、彼女の乳房のあたりにもう一方
の手を這わすようにしながら、僕は正直な気持ちを話して苦笑
しました。
 「…出してもよかったのに」
 と義母は恥ずかしい言葉をいった自分を恥じるような表情を
見せて、また頬を朱色に染めながら静かな口調でいってきまし
た。
 「そしたら布団を敷いた意味がなくなる」
 僕はまた馬鹿げたことをいって、自分で自を失笑しながら、
思わず義母の乳房に這わせていた手に力を入れてしまっていま
した。
 「うっ…うう」
 義母が頤を突き上げるようにして、顔を歪めながら小さく呻
きました。
 「ごめん、痛かった?」
 僕が慌てて詫びの言葉をいうと、
 「ううん…いいの」
 と白い歯を見せながらいって、
 「私…あなたとこうしていられるだけでいいの」
 と遠いところを見るような眼差しで、ぽつりと言葉を続けて
きました。
 「僕もだよ、亜紀子」
 そういって僕は徐に身体を起こし、義母の身体の上に覆い被
さるようにして、彼女の顔を真上から見下ろしました。
 義母の吐く息が聞こえるくらいの顔と顔の距離でした。
 「そんなに近くで見られると、恥ずかしい…」
 そういいかけた義母の唇に、僕は顔を寄せ唇を重ねにいきま
した。
 それからの僕はまた性に飢えたような卑猥な男に戻り、義母
の下半身のショーツを脱がし、身体のいたるが部分に荒々しく舌
と手を這わし、若さに任せただけの愛撫を絶え間なく続けまし
た。
 義母の露わになった下腹部の漆黒の茂みの中に、顔を埋め舌
を駆使していた時、それまでにも僕の荒々しい愛撫に、間断な
く喘ぎ悶えしていた義母の声が一段と高くなってきていました。
 「ああっ…こ、浩二さんっ…そ、そんなにされると…私」
 「気持ちいいかっ?…亜紀子」
 「いいっ…いいわ…とても」
 「もう、欲しくなってきたか?」
 「ああっ…ほ、欲しいっ…浩二さんが欲しいっ」
 「僕の何が欲しいっ?」
 「こ、浩二さんの…ち、ちんぼが」
 「どこに?」
 「わ、私の…お、おめこに…は、早く挿れてっ」
 義母はそれからも淫語を何度もいって、僕のものを欲しがる
素振りをはしたなく見せ、そしてついに僕からのつらぬきを受
けると、これまでにないくらいに激しく狂ったように悶え続け
たのでした。
 義母の下腹部の茂みの中にある、あの熱を帯びたような狭窄
感を、僕のものは充分過ぎるくらいに感じながら、腰の律動に
一定の強弱をつけて動かせていました。
 そして四つん這いからの背面後位、騎乗位と、お互いがお互
いを貪り合うように激しく長く絡み続け、最後の頂点はお互い
が顔を向き合っての体位で迎え終えたのでした。
 さすがの若い僕も全身がぐったりなるくらいに疲れ果て、義
母の身体を押し潰すように覆い被さり、しばらくは動けない状
態に陥りました。
 義母のほうも旅の疲れもものともしないほどに、激しく乱れ
喘ぎの限りと悶えの果てまで達したようで、熱い頂点への到達
は二人同時に迎え、二人ともに意識を喪失させたのでした。
 どれくらいの時間そうしていたのかわかりませんでしたが、
気丈な義母のほうはまた僕より早く意識を戻したようで、僕が
目を開けた時にはもう室にはいませんでした。
 義母が室に戻ってきたのは、僕が目を覚ましてから十分ほど
後で、シャワーを使ったのか、水色のバスローブ姿でした。
 「あら、起きてたの?…お風呂にお湯入れておいたから入っ
てきたら?」
 義母はそういって鏡台の前のスツールに座り、
 「…私もね、あなたと日光で別れてからずっと、あなたのこ
とばかり考えてたの。無事に帰ってるのかしら?ちゃんと食べ
るもの食べてるのかしら?って…バスの中でも、江戸村なんか観
てる時にも…」
 と鏡に顔を向けながら、独り言のように話し出しました。
 「あなたにホテルで愛された時のことを思い出して、一人で
顔を赤くしてたらね、バスで隣りに座ってる人に、気分でもお
悪いんですか?なんていわれたりして…」
 化粧水を顔に塗りながら、何故か義母は饒舌でした。
 「あなたの前で恥ずかしいけど、何かこの歳で自分があなた
に恋してるって…この旅行ですごくわかったの」
 「ああ、それは…僕も同じだね」
 義母の饒舌な話の勢いみたいなものに、ぼんやりとしていた
意識を回復させた僕は、正直な気持ちを伝えました。
 「…どうなるのかしら?私たち」
 「亜紀子はどうなりたいの?」    
 「どうって…あなたより倍近くも生きてきてるはずなのに…
どうしたらいいのか、わからないの。…このままでいたい」
 「亜紀子といると、いつも最後はこんな話になるね…」   
 「ごめんなさい…私がだめな女だから」
 「悪いけど…お腹空いて名案が浮かばない」 
 「まぁっ…でも、あなたがそう明るくいうのって、私好きな
のよ」
 「悪くいったら楽天的過ぎるって?」
 「もう、お湯一杯になってるからお風呂入ってらっしゃい。
美味しいお鍋作るわね」
 風呂の湯に一人でつかりながら、僕は義母とのことを考え直
そうとしましたが、何のきっかけもなくふと頭の中を過ぎった
のは、新潟に住んでいるという野村加奈子のことでした。
 きっと今のこの時期なら雪の深いところに違いはないと思い
ましたが、そう遠くない日には必ず行ってあげなければと心に
決めて、僕は両手で顔に湯を強くぶつけていました…。


       続く


※元投稿はこちら >>
15/10/10 00:35 (7xYIJzOv)
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