僕はその場で固まり動けずにいた。確かに姉は一度目を開け僕を見た。
バレた! 気づいた! 怒られる。声を出される。大騒ぎされる。僕の頭の中はぐるぐると回った。何も考えられない。いつまでも姉の顔から目を動かせずにいた。
その姉は今までと同じように、控えめのイビキを掻いて目を閉じている。
不意に寝返りをうたれたために、掴んでいた腕を離し、そのまま姉に覆い被さるように、その手をベッドについた。僕の顔のすぐ下でパジャマをはだけて胸を露にしている姉がいる。仰向けになる際に当たった脇腹辺りを僕の膝に押し付けたまま、左手も僕の足に置いたまま、寝息をたてる度に少し胸を上下させて変わらずに眠る姉がいる。
寝てる……寝てる……寝てるよね……寝てるよね? 起きてないよね?
以前に酔っ払って僕の部屋で寝た時は本気で起こそうと肩を揺すって声を掛けた。あの時も姉は、目を開け僕を見た。「わかった~」とも返事をしていた。それでも姉はまた眠り、結局朝まで眠り続けた。その事を姉は覚えていなかったし、それどころか飲み会の途中から記憶がないみたいだった。
今もそうに決まっている。姉は酔っ払ったら記憶が飛ぶんだから。何をされても覚えているはずが無いんだから。大丈夫。
以前の時よりかは遥かに弱く、姉の肩を揺すってみる。起きないように「姉ちゃん」と声を掛ける。姉は変わらず寝ている。やっぱり寝ている。僕は何をしても大丈夫という気になっていった。
開き直ったように落ち着いた僕は改めて姉を見下ろしてみる。程好く膨らんだ柔らかい曲線で姉の胸が静かに上下している。一番丸みのある胸の下側にホクロが一つ、乳輪の境目にも薄いホクロが一つ、あった。掻いた痕なのか赤みがさしている箇所がある。谷間にはうっすらと汗があった。右の乳首は普通だったけど、左の乳首は少し陥没している。全体に張りがあって綺麗な胸だ。
この胸を彼氏に揉まれているのだろうか? 乳首を弄られ、舌で舐められて陥没した乳首を立たしているのだろうか?
右の胸に手を添えて姉の顔を伺いながら、手を動かし揉んでみた。姉に起きる気配は無い。人差し指で乳首をプルンと弾いてみる。やはり姉は起きない。
僕は左の胸に顔を近づけ、陥没した乳首を口に含み舌で転がす。口の中で姉の陥没していた乳首が固くなっていくのがわかった。
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