妹の気持ちに答えれる様にゆっくりと腰を上下させていく。妹の膣内はキツく充分潤っているにもかかわらず、かなりの抵抗があった。
「……ぅくっ…イタ……あは…やっぱり、ちょっと痛いみたい……だから…」
戸惑う俺に、うっすらと涙を浮かべた笑顔で妹が告げた、小さな”お願い”、それは……。
「お兄ちゃん…私に”魔法”をかけて。そしたら我慢…ううん、きっと痛くなくなるから…、嘘でも良いから、今だけで良いから私の事”好き”って言って…」
思わずギュッと抱きしめ、ありったけの想いを込めて妹に”魔法”を何度も何度もかけてやり、妹の心と身体を同時に揺さぶる。やがて妹の顔に上気がさし、少しずつではあるが苦悶の表情から喜びを知った女の顔に変わっていく。
「ふわぁ…ぁふ…す…凄い…気持ちい…いよ、お兄ちゃん…はぁ…」
魔法が効いたのか、突き上げる度に敏感に反応している。本当は無理に感じている振りをしているのではないかと逆に心配になるくらいだ。しかしそんな心配も下半身から押し寄せる快感がすべて流し去り、妹を貫くスピードをUPさせる。
「きゃぁ…ぁあん…そん…激し…ぎ……あぁ…く…来る……また来ちゃう…お…お兄ちゃ…わ…私、も…もう駄目…イっちゃう…」
俺もそろそろ限界に近かった。妹の肉壁がもう一人の俺を締め付け射精を加速させる。
『お…俺も…そろそろヤバイ……』
睾丸から肉茎に何かが集束していく感じがし、先端がムズムズと蠢く。
「お願い…一緒に…一緒にイッて……」
自分から腰を振り上げ、昇りつめていく、まるで俺の全てが妹に吸い取られる感じだ。
『…も…もう駄目だ…外に出すから力を抜いてくれ…』
妹を持ち上げ、腰を引き抜こうとする俺を再びキツく抱きしめ、絡めた足と肉壁をしめつけた。
「イヤッ!!膣内に…膣内にちょうだい!私をお兄ちゃんの”好き”でいっぱいにしてぇ」
『…ッく…もう駄目だっ!出る…』
ドクッ…ドクッ…と自分でも驚く程大量の”想い”を膣内に解き放ったと同時に、妹もイったらしい。少し不安に駆られる俺とは正反対に、妹の顔は満たされた悦びに煌めいていた。
月明かりが道を示し、改めて俺たちは帰宅の途についていた。妹は今俺の腕に抱かれている。オンブでも抱っこでもなく、大切な女性を抱える形、いわゆる”お姫様抱っこ”というヤツ。
「…お兄ちゃん……えへへ……」
あんな事の後だけにお互い何か気恥ずかしく、会話も途切れがちで視線が合う度、少しぎこちない微笑みを交わし合う。
『その…なんだ…大丈夫かな、な…中に出しちゃったけど…』
我ながらムードの無い言葉だとは思うが、万が一の事もある…。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。安全日だし…、でも私としてはちょっと残念かな…?うふふ…」
屈託のない笑顔…この笑顔がやっぱり一番好きだ…。この笑顔を壊す事にならずに済んだ事、それが最も幸いだろう。
「…ねぇ、お兄ちゃん…もしも…もしもだよ…赤ちゃん、出来てたら…?」
冗談めかして聞いてはいるが、不安なのは事実…。そして妹が最も知りたい俺の本音…。もちろん妹がそれを望み、不幸にならないなら堕胎(おろ)させはしない。
『その時は、二人で…いや三人で誰も知らない所で暮らそう。アダムとイブみたいに…』
「…!!…お兄ちゃん…有難う…大好き!大好きだよ!!」
瞳から大粒の涙が溢れる妹の笑顔は今までで一番美しく輝いていた。
『俺も…大好きだ、いや…愛しているよ…誰よりも…』
我が家の扉…今俺達はその直前で立ち止まっている。自分家の扉を開けるだけなのにこれ程緊張した事は無い。ゆっくりと震える汗ばんだ手でノブを掴む…。こっそりと覗き込んだ先には一足の靴も無かった。おそらく全員で本部に迎えに行ったのだろう…。安堵に浸る間も無く妹とシャワーを浴びる。俺達の身体に残る大罪の証拠を消す為に…。ほどなく帰ってきた両親や姉から妹には強く暖かな抱擁と、雷雨の様な拳と叱責が俺に与えられた。今晩の事がいつまでも隠しきれる筈は無いだろう…。いつかは贖罪の日が来る…、かつて誘惑の蛇に唆され大罪を犯し、楽園を追われた太古の二人の様に…。
何故なら俺達もまた、{近親相姦}という禁断の果実を口にしてしまったのだから…。
…Fin…
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