慌てて俺の右手を押さえ込もうとするが最早手遅れだった。妹も恥処から溢れ出た蜜は既に喉を通り過ぎている。淡い塩味と微かな異臭を含んだ蜜は俺の理性というブレーキを無効化させていった。
『さっきお漏らししたばかりなのにこんなに溢れちゃったら大変だからお兄ちゃんが治してあげよう』
にっこりと、これ以上ないくらいの笑顔で語りかけ、右手を元の位置に戻し、中指をゆっくりと妹の膣に差し入れた。
「…ッ!?」
自分でも滅多に触ることのない内部への突然の侵入者に妹の身体が跳ね上がる。
狭い道をゆっくりとあくまで優しく指を廻しながら更なる奥へと進入を試みるが、すぐに薄い防御壁に阻まれてしまう。仕方がないので入り口付近での微かな螺旋とピストン運動に切り替えると再び蜜が溢れ出した。
『あれ?違ったかな。また溢れてきちゃったね…じゃあ、こっちかな?』
今度は薬指で妹の後ろ側にあるもう一つの小さな窪みに触れる。さすがにこちらには容易く進入できないのでマッサージの様に小刻みに刺激する。
「いやっ!違うの…そっちは駄目ぇ…き…汚いから…さ…触っちゃ…んん…」
『じゃあ、こっちのスイッチかな?』
既に包皮から顔を覗かせていた小さな肉芽を親指と人差し指で触れるか触れないかの微妙なタッチで刺激する。時折、夜中に自分で触っているのは知っていたが、自分でするより感じ過ぎるらしく、声を出すことすら出来ずに、ただ首を横に振り、イヤイヤをするのが精一杯の様だ。
『ん~、これも違う?っていうか、さっきより多くなったみたいだね…じゃあ、こうしてみようか?』
3ヶ所すべてを同時に刺激する、小さなダンスチームのショータイム。が、それぞれの指が全く違う動きをしていて実際のライブなら興醒めするする所だが、今の妹にはかつて味わった事のない旋律となっている。
指を動かす度に妹は頭を跳ね上げたり、横に振ったり、力一杯俺を抱きしめたかと思うと、腰を引き背中を叩く。まるでパペット人形のように…。
妹の様子に余裕が無くなってきた。今までで一番、俺の身体を掴む手に力が入り、身体が小刻みに震え、呼吸も不規則で発する言葉も人間のそれでを成していない。
ようやく出せた声は弱々しく、切れ切れで夜の闇に消え入りそうなささやかなお願い……。
「……ちゃん、…駄目…もう、許し…これ以上…たら、私……ちゃう…よぉ…」
そろそろ近いらしい。すでに第一関節まで進入に成功した薬指、愛液を掻き出す中指の動きを早め、小さな突起を転がす二つの指に少しだけ力を加え、弾くように摘み上げる。
「キャウン!!」
その身に纏った朝露を零した若葉が跳ね上がるように身体を反らした妹は小刻みに震え固まったかと思うと突然崩れ落ちるかのように俺の身体に身を委ねた。
ここはゴールのお寺と家のちょうど中間くらいにある休憩所……といっても有るのはジュースの自販機と少しだけ大きいテーブルと椅子が3つ…。時折蛍光灯が点滅するが、小休止をとるには差し支えない。ぐったりとしている妹をテーブルの上に座らせ自販機に向かう。
ガコン
好みのモノは無かったが、十分に冷えていてくれた事が有難い。
『大丈夫か?ホラ…』
オレンジジュース1本を手に妹の元に戻る。まだ少し焦点の合って無い瞳で口に含んだオレンジは火照った心と身体を少しだけ落ち着かる。
「……お兄ちゃんのイジワル……」
少しだけ正気を取り戻した妹は俺を非難し始めた。
「私、何度も何度もやめてって言ったのに…」
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