(こ…これって、…私?)
それは克己に初めて襲われたあの日の物だった。凌辱をうけた後にした妙な音の正体はこれだった。ううん、それだけじゃない…。よく見ればお風呂やトイレ、夜中にこっそり自分を慰めていた時の物まで有る…。
『これがどうなるか…解るよな?』
「………」
私は暗黒の淵へと落ちて行く。
そして今、私は克己に抱き抱えられ、ビデオカメラの前にいる。口には猿ぐつわ、後ろ手に縛られたまま、克己を受け入れている。
(克己…こんな事しなくても私は暴れたりしないよ。克己の好きな様に好きなだけ抱いていいよ。私にはもう逃げ場所なんて無いから)
『どうしたの夏樹?もっと喘ぐなり、抵抗するなりしてよ』
あんな写真まで見せられて…?
克己の気持ちが解らない…。ううん、これは私に与えられた罰だもの。
『もう馴れちゃったのかな?それじゃあ…』
私の膣内から【もう一人の克己】を引き抜き、後ろへと移動させる。
「えっ?そ…そこは!?」
グイッ!!
「痛っ…ゥ…ァァァ…」
バージンを奪われた時と匹敵する程の激痛が否が応でも思い出させる。
『アハハ、やっぱり可愛いな夏樹の声は…』
私の二つ目のバージンを奪った克己は満足気に吐き出した物で私の直腸を灼くと頬にキスをしてビデオを持ち去った。きっといつまでも続くんだろう…この無限地獄は…そう思った。思わざるをえなかったのに…。
―翌日―
その日、克己は私に触れるどころか、話しもせず顔を反らすばかりだった。
きっと自分の行為の愚かさに気付き、反省してくれたのだと思った。もう酷い目に会わなくて済む…、そう安堵する半面、もしかしたらこれも克己の作戦ではないかとも疑ったりもした。
そんな日が2日…3日と続き、平穏な日々が訪れた…筈だった。でも私に訪れたのは胸を引き裂かれんばかりの【疎外感】と【孤独感】。まるで雨の中段ボール箱に捨てられ、寒さと寂しさに震える子犬の様に…。
夜…私は自分に芽生えたこの奇妙な感覚に困惑し、寂しさを紛らわせる為、いつしか自分自身を慰めていた。写真で見た隠しカメラが仕掛けられているであろう方向に自ら脚を開いて…。
以前の様に克己に話し掛けようとしても上手く声が出ない。
近くに寄ってもお母さん達に呼ばれてすれ違ってしまう。
答えを得る事が出来ず過ごした数日後、ふとしたはずみで椅子から落ちてしまった私の髪に触れた克己の指…。ほんの一瞬だけにもかかわらず、私の全身に疾った衝撃。嫌悪感でも恐怖でも無い。それは甘くせつない軽い絶頂の様な快感…。そして私の名を呼ぶ克己の声に私の胸と【女の子】がキュンと濡れてしまった。
そして私はやっと理解した。私は克己の事が…。
「じゃあ、行ってきま~す」
「気をつけてね」
夜遅く、新作ゲーム機を買う為、徹夜で並びに家を出た。お父さんは反対したけど、お兄ちゃんが一緒ならと許可を得られた。
「早く行こう、お兄ちゃん」
本当の自分に気付いたあの日以来、私は克己の事を【お兄ちゃん】と呼んでいる。
大型家電量販店はかなり離れた場所に有る為、車で移動することになった。
服装はお兄ちゃんが好きなピンクのブラウスとミニ丈のフレアースカート。ブラはお兄ちゃんの指示により、着けていない。ちょっと恥ずかしいよぉ…
『夏樹…これ…』
助手席に座った途端、渡された箱。
開けると出て来たのは男性器を模した大人な玩具…。いくら私でもこれが何か、どう使うか位は知っている。(実際に見るのは初めてだけど…)
『見つかるとヤバイから下着を脱って、早く隠しな』
隠すって…挿入るって事だよね?まだ濡れてないし、それ以前に挿入るの?
「うう…恥ずかしいよぉ」
シートを倒し、下着を脱ぐ。勿論濡れないと挿入らないから…。
バイブを舐めながら開演されるプライベート・オナニーショー。お兄ちゃんに見られている…それだけで身体が熱くなってしまう。感情が高揚する程に早さを増す指の動き。
(駄目…止まらないよぉ…)
絶頂を迎える直前、お兄ちゃんの手が私を制する。
(もうちょっとだったのに…)
「じゃあ…挿入れるね」
ツプ…ジュププ…
お兄ちゃんにレイプされた時の痛みを思い出し、少し躊躇したけど、充分に濡れていた私はゆっくりとバイブを受け入れ、軽い絶頂を迎えた。
「は…挿入ったよ…ひゃう」
突然お兄ちゃんがリモコンのスイッチを入れ、途端に稲妻の様に快楽が疾る。
「ひゃ…ひゃう…はぁ…」
膣内のうねり、陰核の振動…今まで経験した事の無い衝撃に私は金魚の様に口をパクパクさせ失神してしまった。
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