「た、太一!本当なのか?」僕はぎこちなく答える。
「えっ!え?えーっ!!」
父さんは優しく微笑んだ。「そうか・・太一も大人になってたんだな・・」
「父さん・・・ちが・・」
そして僕の頬っぺたを両手でつねる。
「こんな可愛い顔しやがってやることはいっちょまえだなおい!このっこのっ!!」「いたたたた!痛いよ」
マリ姉はニコニコしながらその様子を眺めている。
「良かったら太一くんと一緒に暮らしたいなとも思っているんですが」
僕はヒヤッとした・・
「ええ!いいですとも!どうぞ一緒に住んでやってください。煮るなり焼くなり好きにしてください」
マリ姉はニッコリ笑った。「はい!じゃあ好きにさせていただきますね!」
「じゃあ、父さんは仕事行くからな太一がんばれよ」父さんはマリ姉にお礼をしてから帰っていった。
「迎えにきたんじゃ・・ないのかよ・・」
僕は涙目でベッドに倒れこむ。
「たっくん、良かったね」
「よ、良くない・・」
マリ姉はベットに座り僕を見つめる。
「私の事、彼女にしてくれるって言ったよね?嫌なの?」
マリ姉の目にはかすかに涙が・・・
「ち、違う・・良くはないけど・・嫌じゃない・・」僕に抱きついてくる。
「つまり?」
「だから・・・僕もマリ姉は好きだよ!」
ぎゅっと抱き締められる。いつものマリ姉と違う・・女の子だ。
泣きながら抱きついてくるなんて
「じゃあ、フェラしていい?」
「へ?な、何て言っ・・」
僕の耳を甘噛してべろっと舐める
「たっくんのオチンチン舐めさせて、いいでしょ?」僕は体がビクッとした。
耳は弱点かもしれない。
「い、いゃ・・マリ姉待ってよ・・まだ熱が・・」
マリ姉はクスッと笑った。「じょーだんよ!」
「も、もう!」
しばらくして熱も下がってきてだいぶ楽になってきた「たっくん熱も下がったみたいだね」
「うん、楽になった」
そういえば姉は・・
大丈夫かな?一人で寝れたかな・・・
いや・・彼氏がいるんだし大丈夫だろ・・
また胸が痛くなる。
「たーっくん、エッチする?」
「・・・へ?」
マリ姉の綺麗な顔がすぐそこにあった。
吐息がかかるくらい近い。「う、いい・・そろそろ帰るよ」
「そっか・・分かったよ」
車で家まで送ってもらう。「ありがとね、マリ姉」
「うん、ゆっくり休んで風邪治してね。じゃないとエッチできないよー」
「う・・うん」
マリ姉は運転席から出てきて僕に近づく。
「・・?マリねぇ・・んっ」濃厚な大人のキス。
舌が絡まる。
「はぁ・んっ・・マリ姉・・・風邪うつっちゃうよ」マリ姉は僕を抱き締める。「たっくん・・大好き・・・」
「マリ姉・・・」
「じ、じゃあね。ゆーちんによろしく!」
手をふって見送る。
家に入るとリビングで姉が紅茶を飲んでテレビを見ていた。
「たっくん、おかえり」
「ただいま・・・」
僕はココアを作って椅子に座る。
「昨日さ。初めてデートしたんだ」
「ふーん、楽しかった?」
知ってる・・カッコいい人だった。
「うん、とっても楽しかったよ」
「そっか・・よかったね」
「彼氏の家にも泊まったよ、それでね・・・」
泊まった?・・じゃあ・・僕の胸は張り裂けそうだった。
「ゆう、もう一人で寝れるよね?」
「えっ?」
「僕、もう、一人で寝たいんだ・・疲れるからさ」 嫉妬だ・・八つ当たりだ。「たっくん?そういえば熱あるんだよね?だいじょ・・・」
「別にっ!!ゆうなんかに心配してもらいたくないっ!!僕の事なんてどうでもいいだろ!!」
僕は二階に走りだしていた部屋に入るとベッドに倒れこんだ。
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