それから1週間ほどマリ姉の家に泊まった。
さすがに父さんが心配すると思ったから一旦帰る事にした。
マリ姉も送ってくれるついでに遊びにくる事に。
「あ、マリ、たっくん・・おかえり」
「ただいま・・・」
「ゆーちん!やほ!」
マリ姉はゆうに抱きつく。「マリ、痛いよー」
「へへっ、ゆーちん可愛いなぁ」
ゆうはもじもじしている。「あ、あのね。彼氏来てるの・・・」
「おおっ!マジで」
「・・・・」
僕は見たくない。
リビングに入ると彼氏がいた。
椅子に座って挨拶をしてきた。
「初めまして」
僕とマリ姉も挨拶をする。カッコいい大人っぽい人だ紅茶を四人分いれる
「へぇー弟くんって可愛いね」
カチンときた。
「い、いえ。どうも」
「たっくんは可愛いもんねー」
マリ姉が頭を撫でる。
妙な気分だ。
ゆうは僕と目を合わせようとしない。
会話はまあまあ盛り上がる、彼氏は時計を見て。
「あっ、そろそろ帰るわ」
「あ、うん」
ゆうは頷いて玄関まで送る「たっくん見て来なくていいの?」
「えっ?」
「行ってきな!」
ポンと背中を叩かれる。
玄関に行くと・・・キスしてた。
僕はすぐにマリ姉の隣に戻る。
「どうだった?」
「分かってて言ったの?ひどいよ」
「ごめんね、たっくんの困った顔見たかったの」
マリ姉はいじらしく笑う。ゆうが戻ってきた。
「ゆーちん彼氏できて良かったね!」
「う、うん!」
ゆうの笑顔はやっぱり可愛い。
「マリもたっくんが彼氏になって良かったね。昔から好きだったもんね」
「まぁねー。結婚するんだよね!たっくん」
「い、いや・・早すぎるでしょマリ姉・・」
マリ姉は僕に抱きつく。
「いいの!私はたっくんと結婚するの!」
「ははっ、似合ってると・・・思うよ・・」
ゆうの笑顔はどこか悲しげだった。
「じゃ、私も帰るかな。楽しかったよ」
玄関まで見送る 「うん、マリまた来てね」
「マリ姉また・・んっ!」
突然抱き締められてキスをされた。
しかも舌を絡めるようなキス。
「んっ・・あっ・・はぁっ」「うふっ、可愛い・・じゃあね」
マリ姉は手をふって車に乗り込んだ。
僕は呆然としていた。
いきなりすぎだろっ!!
「仲・・いいね」
振り返るとゆうは笑っていた。
けど・・・泣いていた。
「ゆう・・どうし・・」
「なんでもないよっ、なんでもないから・・」
ゆうは二階に走って行った僕は引き留められなかった
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