「大丈夫、今日は安全日だから、ちょっと残念だけどね…もし、出来ちゃったとしてもチイ兄なら…」
全く、無茶を言うなぁ。本来なら従兄妹同士でこんな事するのだって大問題なのに…。
ゆっくりと身体を起こすと、ニッコリ笑ってもう一つの僕にキスをする。
「有難う、チイ兄…」
まだ、ヒクヒクと雫を漏らす肉棒を愛おしそうに舐め吸い上げる。
「うふ…変な味…」
ちゅぽ…
射精後少し萎えかけていた僕が元気に戻ったのを確認すると、自らベッドを降り、手を差し伸べる。
「さぁ、香流の番だよ」
もう一人の従姉妹、香流はずっと僕と杏梨の行為を見ていたらしい。顔を真っ赤にして何かモジモジと脚を摺り合わせている。
「う…うん…」
杏梨が着けていたバスタオルを手に取ると、自分が座っていた場所に被せる様に置くと布団の中に入ってきた。何気なくバスタオルの方に目をやろうとすると、慌てて僕の顔を自分の方に向けさせる。
「ば…馬鹿、見るなよ」
僅かにバスタオルの隙間から覗いたシーツは少し変色している。どうやら杏梨とのエッチを見て自分でもシテいたらしい。
香流の顔をのぞき込むと頬を真っ赤にして視線を逸らす。
『さぁ、イイかい?香流…』
「いちいち聞くなよバカ、恥ずかしいじゃん」
パシッ
香流の手が僕の視界を塞ぐ様に頬を叩く。そっと手を退け、香流の頬にキスをする。
「ぁん…」
杏梨と同じく触れただけでピクッと反応するが、違う点と言えば恐怖に脅えている訳では無く、自慰行為によって過敏になっているからの様だ。
杏梨と同じようにゆっくりと時間をかけて触れ、全身にキスをする。乳首は少し小さめだが、若干濃いピンク色。一度杏梨として射精している為、僕自身にも反応を楽しむ余裕が出来ていた。
身体を動かす度にフワッと鼻を擽る香流の香り。化粧でもコロンでも無い香流自身のフェロモンみたいな物が僕を興奮させる。その香りが漂ってくる場所は勿論…。
「ひゃう…ん」
その発生源に手をやると既に洪水の様に愛液が溢れている。そっと掬い上げ、恥ずかしい液体を纏った指を香流の目の前に持っていく。
『ホラ、もうこんなになってるよ。何で…?』
ゆっくり指を開いていくとキラキラと光を反射しながらイヤらしい吊り橋を作る。それでなくとも上気だっている香流の顔が更に赤くなる。
「だから聞くなって!変態みたいだよ…ハァァ」
クスッと笑って香流の脚の間に身体を移動させる。眼前にテラテラと濡れた陰毛と秘裂が現れる。流石にアンダーヘアまでは染めてはいないらしい。綺麗なカラスの濡れ羽色だ。ぷっくとした肉丘がとても美味しそうに思えて思わず口を付ける。香流から溢れる泉の水は生暖かいイオン飲料みたいな味だ。
ピチャピチャ…
ワザと聞こえる様に音をたてて舐めあげる。舌先を尖らせ秘孔に差し入れ動かすと僕の頭を挟み込む様に内腿を閉じてくる。
「ハゥ…チイ兄の意地悪、お…音なんかたて…ないで…」
刺激が強すぎるのか、羞恥に耐えられないのか、両手で僕の頭を押し退けようとする。
ビクッビクッと付け根に近い部分の筋肉が微妙に痙攣をいている。
『…香流』
僕の心の中を悟ったのか、小さく頷く。少し緊張してる気がするがこれだけ濡れているなら大丈夫か…?
「い…いいよ、チイ兄…」
香流に身体を重ね、秘唇に宛う。少し押し進めようとした瞬間、香流の変化に気付く。
濡れてない…。先程まであれほど溢れ出していた愛液が全く乾いてしまっている。少し刺激すればまたすぐに濡れてくるのだが、いざ挿入しようとすると瞬時に乾いてしまうんだ。
身体は反応していても心の一番奥が拒絶している。香流の心の傷は杏梨よりかなり深い様だ。男に挿入されるという事自体がトラウマになっているに違いない。考えあぐねた結果、僕は少し乱暴とも思える行動に出た。
「え…な…何?」
香流の背中に手を回す様に抱き寄せ、互いの身体を入れ替える。つまり僕が下で、香流が乗っている状態だ。
「な…何するの?」
突然の行動に香流は不安の色を隠せない。
『香流、自分で挿れてごらん』
「ば…馬鹿ッ!?そんな恥ずかしい事出来な…」
これ以上ない程に顔を染めた香流だったが、途中まで出かけた言葉を飲み込み、大きく深呼吸をする。
「分かったよ、チイ兄」
体を起こし、僕の腰の上に座る。香流の性格を考えれば無理して挿入させかねない。まずはペニスが当たる事に慣れさせる方が良いだろうと思う。僕はいきり勃つ男根を押さえ込む様にして座り、前後に動く様に指示した。つまり下世話な言い方をすれば、ドテ素股という事だ。
「う…うん」
恐る恐る僕のモノに触れ、腰を下ろす。ペニスが香流の襞に包まれた瞬間、思わず声を漏らす。
「あ…熱い。凄く…」
ゆっくりと前後させ始めると香流の中から熱い愛液が溢れ始める。包皮から顔を覗かせる程勃起したクリトリスが僕に擦れる度に身体に電撃が走り、香流の中の【雌】を呼び起こし始める。
「ハァ…ハァ…ハァ…、チイ兄、な…何これ?何なの…俺変だよ。こ…腰が勝手にぃ…」
香流の愛液は僕のお尻を流れ、シーツを濡らす程溢れ出している。これならもう大丈夫かもしれない。
『さぁ、挿れて…香流。僕も香流が欲しい』
「…うん。キャンッ!?」
腰を上げた瞬間、跳ね上がったペニスが香流の敏感な突起を打った。
「じゃ…じゃあ挿れる…ね」
手を添え、泉溢れる秘唇に亀頭を宛ったまま固まってしまう。
「や…やっぱり怖い。怖いよ、チイ兄。ど…どうしよう…チイ兄…」
『…香流』
瞳から大粒の涙が流れる香流の手を杏梨が優しくそっと包む。
「大丈夫、チイ兄は優しいよ。抱いて貰った私が言うんだもん。私としてるのを見てたでしょ」
杏梨が香流に唇を重ねる。
「…ン」
「さあ、チイ兄を信じて」
コクンと頷くと僕を見詰め、消え入りそうな声ですがる。
「チイ兄、お願い。俺の事【好き】って言って。そしたら俺怖くないから、頑張れるから」
『ああ、好きだよ香流。大好きだ』
ゆっくりと腰を下ろそうとする香流に向かい、魔法の呪文を繰り返す。
ジュプ…ジュプ…といやらしい音をたてながら香流の膣内へと飲み込まれていく。
「あ…ああ…チイ兄…チイ兄ぃ…」
香流の一番奥に辿り着いた瞬間、ハフゥ…と色っぽい吐息を漏らす。
「は…挿った…挿ったよ、チイ兄」
『ああ、ちゃんと挿ったよ、香流』
僕の視線が二人の結合部分に有ると気付いた香流は、慌ててその部分を手で覆った。
「見るな!馬鹿ぁ」
『アハハ…ゴメン。さ、今度は上下に動いてみせて。僕を感じさせて』
「…うん」
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