いつの間にか夕方になっていました。なんとか子供達をなだめた後、ずっと
自問自答していたのです。つらかった子供時代、幸せな結婚、手に入れた家
族の温もり、義母と祖父の性行為を見て興奮していた自分の淫靡さ、裏切ら
れた怒り、義父の謝罪と告白。何度も頭の中を巡りました。思い悩む祖母の
前で、上の子供が無邪気に遊んでいます。その笑顔が祖母を救ってくれてい
ました。
部屋を出ました。家の中は静まり返っています。居間に行くと、祖母宛ての
祖父と義母の置き手紙がありました。義母の手紙には祖母に対しての謝罪が
綴られいました。祖父の手紙には同じく謝罪と祖母への愛が綴られいまし
た。祖母が気持ちを落ち着かせて考えられるように、三人で外に行き話し合
って来る、とも記されいました。
祖母は気持ちを固めました。お風呂を沸かし、夕飯の準備を始めます。夕飯
が出来上がった頃、三人が帰って来ました。
義父は祖母に全てを告白した後、二人にその事実を話しました。二人共が悔
やみ、後悔と謝罪の念に押し潰されそうでした。直ぐに謝罪しようとした二
人を義父が止めました。今、何を言っても無駄だろうと。祖母と同じ屋根の
下にいる事も憚られ、手紙を残して外出しました。二人の兄が眠る墓地に自
然と向かっていました。お墓の前で、今後の事を話し合ったのです。
三人にとって、祖母は大切な存在です。祖父は祖母を愛していましたし、義
父も義母も亡くなった息子達の代わりのように祖母を愛していました。どん
な結果になろうと、全て、祖母の言う通りにしようと結論を出し、家に帰っ
たのです。
家に帰るといつもと変わらぬ祖母がいました。唖然としている三人を食卓に
座らせます。意を決して祖父が祖母に話し掛けようとした時、祖母が言いま
した。
「私も仲間に入れて下さい。ほんとの家族にして下さい。」
祖母の目には涙が溜まっていました。
何故?祖父は祖母に罵られる覚悟でした。祖母が別れたいと言えばそうする
つもりでしたし、残ってくれるなら母との関係も止めるつもりでした。まっ
たく予想外の言葉に両親も戸惑っていました。涙ながらに祖母が語りまし
た。自らのつらい生涯、そこから救い出してくれたのは祖父や義父母だった
事、三人に対して抱いた信頼と尊敬の念。もし祖母が義母の立場だったらど
うしただろう?無邪気に遊ぶ我が子を見て、同じようにしただろうか?と考
えた事。そして、昼に祖父と義母の性行を盗み見て、興奮していた淫靡な
性。自分の淫らな本性に気づかされた事。自分の気持ちに素直に考えた挙げ
句、その結論に達した事を…。
皆が黙っていました。
沈黙を破ったのは祖父でした。
「ありがとう。」
全ての思いを込めて祖父は言いました。祖母に近寄り抱きしめます。皆が泣
いていました。
その晩、子供達を寝かしつけ4人は一つの部屋で向かい合いました。祖母の
希望で、始めは祖父母夫婦、義父母夫婦の組み合わせで、途中から交代する
事になりました。恥ずかしさで皆が緊張していました。先に義父母夫婦が動
き出し、祖父母も絡み出しました。キスをして互いに愛撫します。互いの夫
婦の出方をうかがうようにゆっくりと同じ動作をしていました。祖母と義母
がほぼ同時に喘ぎ始めたのが合図でした。それぞれ知り尽くした相手の性感
帯を刺激します。女達の喘ぎ声が次第に大きくなり、男達の息遣いが荒くな
りました。隣で男女が絡む横で性行するのは、皆、初めての経験です。恥ず
かしさがいつの間にか快感に変わっていました。先に挿入したのは祖父母の
方です。暫く性行していなかった祖母が、我慢できなくなり求めました。久
しぶりの快感に一気に上り詰めてしまいました。ぐったりして横たわる祖母
から祖父が離れ、代わりに義父がやってきました。一度ぐらい上り詰めただ
けでは満足出来なかった祖母は、義父に抱きついていました。祖父とは違う
攻めが新鮮で、
再び絶頂を味わったのです。薄い意識の中、無我夢中で抱き合っている祖父
と義母の気配を感じました。嫉妬心などは湧き上がってきません。むしろ、
情欲が湧き上がり、祖母の身体に再度火を点けました。自ずと、二人に近寄
り、肌が触れ合う程の場所で義父を求めました。4人の親子は何度でも快楽
を味わったのです。
それ以降は、今まで以上に家族の結びつきは強くなりました。二人の兄の生
まれ変わりが欲しいと祖母が言い出し、もう一人の子供も授かったのです。
幸いに、男の子で、兄の名前から一字をもらった名前を付けました。それが
私の父です。
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