二人の関係が決定的になってから、ラブホを利用して密会を重ねた事が有
る。
「そうだね、ハッキリ見えるね。」
「なんか恥ずかしい・・。」
喜美子がそう言った。
「そう? 裸でいるわけじゃないんだから・・。」
「そうだけど・・なんか恥ずかしい。」
喜美子のその言葉に、何を思ったのか俊夫のその手が、開き気味の喜美子の
胸元に差し込まれた。
「あっ!」
浴衣の下には、既に何も着けていなかった。裸の上に、直接浴衣を纏っただ
けだ。
俊夫の掌に、乳房が触れた。
「もう・・。」
喜美子は、俊夫がやろうとしている事を察したみたいだ。
「だめ!」
俊夫の手が乳房を掴むと、そのまま浴衣の中から引き出した。
「ほら見て御覧。」
「やだ・・はずかしいよ。」
窓ガラスに浴衣からこぼれた様に、豊満な乳房が映った。
俊夫の手がそのまま動かされ、手の中の乳房を揉み始める。
「だめ~。」
「どうしてさ・・、だめだよ、言う事聞かないとダメ。」
「やだ・・恥ずかしいから・・。」
喜美子は言葉だけの抵抗をしていたが、更なる悪戯に観念する事になる。
俊夫のもう一方の手が、核心に向かったからだ。
俊夫の膝の上で閉じている股間に、その手が侵入して行ったのだ。
その手が、喜美子の両足を開かせた。
喜美子の目と、俊夫の目が合わさり、彼のする事を目で確かめた様だ。
指先が、割れ目にそって動かされる。
小さな突起物にそっと触れられた。
「アッ!」
ジュワッと蜜壺に愛液が湧きだす。
喜美子の見つめる目が虚ろになってゆく。
それに合わせる様に、俊夫の指先が活発に動いた。
「いぃ~、あぁぁ~いぃ~~。」
俊夫は乳房を口に含み、指先で蜜壺の刺激を繰り返していた。
喜美子のせつないため息が、何度もこぼれ始めた。
「モット・・モット・・シテ。」
俊夫の頭を抱え込むように、その快感に引き込まれて行った。
暫くして、俊夫は喜美子の浴衣の帯も解いた。
浴衣の前が肌蹴られ、俊夫の膝の上で裸体を晒していた。
窓ガラスに、その裸体がくっきりと映し出されている。
「喜美子、ほら窓を見て御覧・・何が見える?」
全裸の自分の姿を見て、喜美子は激しく首を振った。
「喜美子だけじゃ可哀想だね。僕も同じ様になるから。」
そう言いながら、俊夫も自ら浴衣を脱いで、裸になるのだった。
<影法師>
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