どうやって調べたのか、姉の休みまで知っていた。
家に帰った勝は悩んだ、だがもう時間が無い、もっと早く相談していれば、そう後悔する勝は諦めて決断をした。
だが、この時、事件は起きていた、勝が帰った後、哲也が最近起こした暴力事件で警察に補導され事情聴取を受けていた。
更に自宅の家宅捜査まで行われていた
実はあきえの事務所の社長が知り合いの警察幹部に頼んだのだ。
哲也の部屋からはクラスの女子をレイプしている写真なども見つかり、哲也も諦めて自供した。
その事を知らない勝は、計画を進める。
明日、薬をどうやって飲ますかを思いつき、近くの食品店に適当な飲み物を探しに行った。
翌朝みんなで朝食を済ませ、8時にいつものように父が家を出るのを見送ると、あきえと勝はリビングのソファでテレビ、母はキッチンで片づけを始めた。片づけを終えた母もソファでテレビを見始めた。
二人共落ち着いたのを見て勝は
「そうだ」と席を立ち
「友達に外国土産の紅茶もらったんだ、アイスで飲むと美味しいらしい、淹れるからみんなで飲もう」
部屋から昨日買った紅茶と薬を持ってきた。キッチンで淹れた紅茶に薬を混ぜ、二人の前に置いた。別に作った自分のを一気に飲み干し
「すごく高いらしいけど、普通の紅茶と変わらないな、母さんたちは、わかる」と二人が飲むように仕向ける
母は「勝ちゃんの味覚はいい加減だからね」
あきえも
「マー君は何食べてもわからないでしょう」
「どれどれ」ゴクッゴクッと二人共飲み干し
「美味しいじゃない、高級な味よ」知ったかぶりに答えていた。
全部、飲み干したのを確認し気を利かせコップを片づける。
15分も経つと、あきえはソファに横になって目を閉じていた。
それを見て母は疲れてるのねと部屋からタオルケットを持ってきて、あきえに掛けた、更に10分後、母もソファで寝てしまった。
勝は二人を揺すり大きな声で呼んだが、まったく起きる気配は無い。
本当はここで哲也に連絡する筈なのだが、勝はしなかった、あきえを哲也に汚されるくらいなら、先に自分の手で汚してしまえば、哲也は諦めるのではと、追い込まれた勝が、昨日の事件を知らずに出した答えだ。
数分後、もう一度
「姉ちゃんっ!母さん!、ベッドで寝なよ!」大きな声で肩や頭を揺すってみたが、まったく反応がない、凄い効いてる
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