母があの時以来、久しぶりに彼の元を訪ねると言うメールを俊夫は受け取っ
た。
二人が真の意味で結ばれた記念の日以来だ。
その後母喜美子とは何度か交渉を持ってはいたが、大抵は父親の目を盗んで
の実家でのものだった。
俊夫は楽しみであった。しかも母親は泊って行くと言う。
父の許可は受けていると言う。
勿論、父親は彼と自分の妻の関係を知らない。
自分の妻の目的が・・息子と情を交す事だとは・・考えもしない事だろう。
だが俊夫には心配も有った。
母が受け入れてくれた事は喜ばしいが、禁断の行為である。
二人がそれにのめり込んでしまうのでは・・・。
それだけが俊夫の不安であった。
「あぁぁ~、好き~、好きよ~、あぁぁぁ~お願いもっと~~、もっと突い
て~~。」
女になった母喜美子は、息子の肉茎を奥一杯に受け入れていた。
母親の喘ぐ様を眺めながら・・、俊夫はその充実感を味わっていた。
母を自分のものに出来たと言う実感が、母の喘ぐ姿から伝わって来る。
母の表情は艶めかしく、切なく、そして憂いを秘めていた。
そして・・その求めは、思いもせぬ激しいものであった。
「今夜の私・・ちょっと変でしょう?」
「そうだね、いつもと違って貪欲な気がしたよ。」
床の中で、顔を向かい合わせている。
「自分でも信じられないのよ、私の中にこんな部分が有ったなんて・・。」
「僕だって同じ様なものさ、母親をこんな風に愛している自分が・・。」
俊夫の言葉を微笑みながら訊いた後、
「彼方に大事な話があるの、聞いてくれる?」
改まった口調で言う母に、俊夫は素直に頷いた。
「いいけど・・如何したの、そんな改まった言い方して。」
「凄く大事な話だから・・。」
「ヤダナ・・そんな言い方されると・・怖いな。」
俊夫は喜美子の顔をジッと見つめた。
「彼方の子供が出来たのよ・・。」
喜美子が言ったその言葉を、一瞬彼は聞き間違えたのかと思った。
<影法師>
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