「御免なさい・・そこまでは考えなかったわ、私の考えが浅かったみたい
ね。」
そう息子に謝った。
「それとも母さんを抱かせてくれる? もしかしたら、そのつもりで来てく
れた?」
喜美子の顔が変わった。
何故なら、そこまでは考えていなかったからだ。
喜美子は首を振ると、
「それは出来ないわ、それだけはどんな事があっても、母さんには出来な
い・・。」
喜美子のその言葉が、俊夫なお一層怒らせたようだ。
「なら如何して此処に来たんだよ・・それって酷くない?」
俊夫の言葉が強くなった。
「俊夫・・御免なさい、母さん謝る。」
「目の前に本人が居て、何も出来ないなんて・・そんなの酷いよ。」
喜美子はいたたまれずに、俊夫に近寄ると、彼の手を取った。
それが、その場のバランスを全て崩す事となった。
喜美子は押し倒された。
畳の上に、俊夫の身体を上にした状態となった。
「やめて・・。」
喜美子は、すぐ目の前の俊夫に首を振る。
「母さん・・好きだ。」
俊夫は喜美子の身体に覆いかぶさった。
「俊夫・・だめ・・やめて・・。」
ささやかな抵抗を喜美子は見せた。
だが・・俊夫は思いがけない行動を取って来た。
行き成り喜美子の唇を奪ったのだ。
初めて息子が男として自分を扱った瞬間だった。
(えっ!)
喜美子の戸惑いは並大抵のものでは無かった。
息子は止めなかった。
激しく喜美子を求め始めた。
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