俺は幸せな気持ちでいっぱいになると同時に、不安な気持ちもあった。
心のどこかで、まだあの時の不安が残っている。
(でも大丈夫・・・・・・今度はアリスがいるんだ)
俺はアリスの頭を撫で始めた。
「何よ・・・・・・急に?」
「いや・・・・・・ゴメンねの、頭なでなで?」
「もうっ!」
またアリスは手を振って俺の手を振り払う。
「するんじゃないの? それともアタシをからかうためにここに来たの?」
「もちろん、するためだけど・・・・・・」
俺とアリスは少しの間、じゃれついていた。
俺は正直、恥ずかしくって、心の準備をするため、アリスとじゃれながらそれをごまかしていた。
そしてーーーー
「ーーーーアリス・・・・・・」
「ぇ・・・・・・うん」
俺はアリスが最後に身につけている衣服ーーーー青いパンツに手をかける。
指をかけ、ゆっくりずりおろす。アリスも腰を浮かせたり、動かしたりして手伝ってくれた。
乱暴にしないようにそっと、優しく脱がしていく。
最後に両足から引き抜くように、パンツを脱がす。
俺の目の前に、色気と健康的な張りを持った女の子の大切な部分があらわになる。きちんと手入れをしていたのか、陰毛は綺麗に整っていた。
「ぁ・・・・・・」
アリスは小さく声を出して、パンツに視線を向ける。やはりいくら俺とのSexでも、最後の部分を守っていたものを剥がされるのは、まだ怖かったりするのだろうかーーーーいや、きっと怖いだろう。
「アリス・・・・・・嫌なら、止めてもいいんだぞ? 今日しなきゃいけないってわけじゃないんだから」
俺は思わずそんな事を口走っていた。アリスが拒むのならきっと意味は無いし、辛いだけだろう。
でもアリスは「ち、違うよ!」と言った。
「でも、今・・・・・・」
「だから違うの・・・・・・その、えと・・・・・・」
「その? その・・・・・・何?」
アリスはアワアワとして言葉を探しているようだった。待っていると、アリスは俺の目を見て口を開いた。
「その・・・・・・やっぱりアタシも最初だから・・・・・・き、緊張しちゃってーーーードキドキが止まんないのよ」
そこまで言って、アリスは顔をぷいと横に背けてしまった。
俺は呆気に取られてぽかんとしてしまったが、すぐにクスリと笑ってしまった。
「な、何よ・・・・・・そんなにおかしい?」
「いや、違うよ・・・・・・おんなじ考えしてたんだな、と」
最近は考え方というか、感じ方が同じになってきている気がした。
アリスが気持ちいいと、俺も自分の快感が増すというか、上乗せされている感覚があった。その感覚が最近になってどんどん強く感じていた。
気持ちいいと同時に、溶け合う感覚が怖いとも感じていた。
「Sexしてから、アタシたち、おかしくなっちゃったのかな?」
「かも・・・・・・ね」
お互いに不思議な感覚だった。でもーーーー
「それでも、一緒にいるって・・・・・・ずっと一緒にいるって、決めたろ?」
俺はアリスのおでこに、軽くキスをして笑う。
今度はアリスがぽかんとする番だった。そしてさっきの俺と同じように、クスリと笑う。
「うふふ・・・・・・なによ、それ?」
「さぁ・・・・・・わかんねぇよ。俺が知りたいくらいだ」
いつの間にか二人ともクスクスと笑ってしまっていた。
そして、ふと思い出す。
「アタシたち、何しに来たんだっけ?」
「確か・・・・・・姫初めじゃなかったか?」
「そぉだよね・・・・・・何してんだろ?」
「お互いに裸でな?」
そう言って、また二人で笑い合う。
幸せな気持ちだった。
こんな気持ちだったら、溶け合ってずっと感じてもいいかなと想った。
続きはまた
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