(2-6)
『どうするんだ? え?』
サトシの唇が動いた。言っている言葉は聞こえてこないが、俺は何度もこのエロビを観ているから、だいたいのセリフには想像がつく。
そのあと、彼はもう一押しとばかりに、M字に吊り上げられた彼女の躰、厭らしく開かれたその花びらの内側を、もう一本の指で掻き回し出す。けっして中には挿し入れない箇所を、浅く、浅く、それでいてねっとりと。更なる喘ぎ声があみの口から漏れ出るが、しかしこの刺激には、彼女を最上の高みへと導く程の力は存在していない。新たに与えられた、しかしもどかしすぎる快感。
……そうしてそれでもう、あみの理性は、溢れだす欲情を抑えきれなくなった。
『あ、や、も……! ……お願い、触ってぇ……! ぐちゃぐちゃに掻き回してぇ~~!!』
身体中を火照らせ、半狂乱で叫ぶあみ。そのふしだらな懇願の表情に
「はぁん! 夏姫のっ、夏姫のクリにぃ、さわ、触ってくださ………………!」
現実の夏姫の言葉がかぶった。同時に彼女の細い背中がのけぞる。自分で自分のクリトリスに触れたのか。
「あ、はぁ……い、イイ……イイよぅ……!」
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