動揺を隠すように、娘の脇から肩に手を戻し話題を変えるように父は言った。
「そっちはどうなんだ?お義父さんは可愛がってくれてるか?」「えっ?…」
「おまえやひとみに良くしてくれるのか?」
優子は子供(ひとみ)、夫(隆之24歳)、義父48歳の4人暮らしである。
「うん‥。隆之さん最近出張が多くて留守がちだけど、お義父さん気を遣って優しくしてくれる。」
「そうか。でもおまえ、旦那さんが夜もいなくてお義父さんと二人きりなんだろ?
まさかとは思うが、隆之さんに誤解されるような行動はするなよ。あっちのお義父さんは
若いからな。」肩を揉み終え、次は首に手を移し、娘のうなじをリズミカルに揉んでゆく。
「ひとみもいるんだし、そんな事…。」『あんっ。私首筋弱いのに。』
「そうだな。変なこと言って悪かったな。父さん考えすぎだな。」
しばらく無言でうなじをさすった後、腕に移った。
「子供が重いと腕も凝るだろう?」「うん。でも何だか筋肉付いて太くなっちゃったみたい。
気持ちいいけど恥ずかしいからさわらないでー。」少しおどけた娘の口調に微笑みながら、
「どらどら。」と父親もふざけながら優子の二の腕の内側をくいっと掴んだ。
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