「・・え?」
『山路にばれた?・・・俺とアーのことが?・・・・・なんで?』
「・・・・クリスマスのデートの時、アタシとターがキスしてるとこ見られてたの・・・・」
『でも、キスしてたからって・・・俺達が姦ってる証拠にはならないんじゃ・・・・』
「ヤマ・・・前からおかしいって思ってたんだって・・・・・」
『前から?・・・前から怪しまれてたのか?』
アーによると、夏休みに僕達が関係を持ってから、アーがセックスについて何かと相談や質問していた相手というのは山路だったのです。
最初はそれまで一切恋愛関係に関心を示さなかったアーが、突然エッチに目覚めた事に心配しつつ喜んでいた山路も、いつまで経っても相手の男の姿が見えない事に不審の念を抱くようになったみたいなんですね。
むしろアーの話す内容は、僕とどこへ行ってきた・・など、僕の話題が増える一方。
この頃から山路は僕とアーの関係を疑うようになったのだそうです。
それでも、僕とアーは元々仲の良い姉弟なんだから・・と疑念を打ち消していたそうなんですが、僕達がキスしているところを見てとうとうアーを問い質してきたそうです。
「・・それで、喋っちゃったのか?」
「・・・うん・・・・もう・・誤魔化しきれなくて・・・・・それに・・ヤマなら分かってくれるって・・・思ったから・・・・」
「・・で・・・・山路は?」
「・・・・・うん・・・・・おかしいって・・・・理解できないって・・・」
アーの声が徐々に涙声になっていきます。
「・・ねぇ・・・アタシたち・・やっぱおかしいのかな?・・・狂ってるのかな?」
「狂ってるって・・・」
『そこまで言われたのか?・・・』
アーは俯いたままポロポロと涙を零しています。
そんな事はない!と断言できたらどんなに幸せでしょう。
でも僕自身がアーとの関係を、真っ当ではない、常識に反したモノだ思ってしまっています。
――好きになっちゃったんだからしょうがない・・。
僕もアーも時々使う言葉です。
でもこんな言い方をする事自体、姉弟相姦が胸を張れる行為ではないと自覚している証拠なのではないでしょうか。
そして言葉の内容以上に、それを山路が言ったという事実がショックでした。
山路とは幼稚園からの10年の付き合いがあります。
僕たちにとって三人目の姉弟みたいなものです。
何があっても、山路だけは最後まで味方でいてくれる・・・。そう信じていました。
アーが山路なら分かってくれると思って僕たちの事を話してしまったのも当然です。
でも、その結果は・・・。
「ごめん・・・俺がアーのこと好きになったりしたから・・・・アーを泣かすようなこと・・・・」
僕にはアーを抱き締めるしかできません。
「・・違う・・・そんな事ない・・・だってアタシ・・ターに好きだって言われて・・嬉しかったもん・・・」
アーが涙でくしゃくしゃに濡れた顔を上げ、
「・・狂ってるのは・・・たぶんアタシ・・・」
そう言って、泣きながら笑ったのです。
こんな悲しい笑顔なんて見たことありません。
「・・・バカヤロウ・・」
途端に崩れるアーの表情。
僕はもうアーの顔を見ていられなくて、無言で唇を塞ぎました。
アーの腕が僕の背中に回され、舌が口の中に踊り込んできます。
アーと舌を絡ませあい、吸い付き、唾液を交換して、そのまま涙で塗れたアーの顔を舐め回しました。
その間にアーの両手が僕の服の中に入って、背中や胸を撫で回しています。
堪らず僕もアーの服の裾に手を入れ、一気に上半身を裸にしました。
アーの白い肌、ピンク色に光る乳輪、張りのあるおっぱいが露わになります。
こんな魅力的な体とセックスする事が、そんなに間違った事なのか・・。
『姉弟でなければ、なにも問題にならないのに・・・』
今さらの事を考えてしまいます。
覚悟の上でアーとの関係を選んだはずなのに。
『俺達には、もうお互いしかないのかも・・・』
僕にとってのアー、アーにとっての僕。
僕達にはもうそれだけ・・。
それはとても悲しい考えです。
だから僕は、ただ無言でアーを求めました。
そしてアーも何も言わず、僕だけを求めてきます。
アーの服を全て脱がすと、アーが自分から僕の服を脱がせてきました。
僕達は全裸で抱き合い、お互いの体を舐め合い、当たり前のようにシックスナイン。
僕がアーのマ○コを隅々までしゃぶり尽くすと、アーは僕のチ○ポを喉深くまで飲み込んでくれました。
そして、遂に挿入。
居間に母さんがいるのに、声を殺してのセックスです。
アーのヌルヌルのマ○コがニュルンとチ○ポを飲み込んでいきます。
「あんっっ・・・」
アーの体がピクンと震えます。
アーの中は、温かくて、柔らかくて、そして優しく絡み付いてきて。
こんな気持ち良い行為を、今さら止めるなんてできっこありません。
「アー・・」
僕は震える声でアーを抱き締めると、がむしゃらに腰を振り始めました。
「!?・・・んっ!!」
アーの体が痙攣するように仰け反り、僕の背中に回された手に力が入ります。
そのアーの口を塞ぐようにキス。
「んーっ!・・ふっ・・・・ふぐっ・・・むーっ!」
ほとんど言葉のない、ただ体をぶつけるようなセックス。
瞬く間に僕は限界を迎えようとしていました。
それを感じ取ったのでしょう。
アーが、
「ねぇ・・・来て・・・・・そのまま・・来て」
と言ってきたのです。
「え?・・・そのままって・・中で?・・」
「・・・うん・・・・中で・・いいよ・・・・ターの・・・ちょうだい・・」
「・・でも・・・いいのか?・・・避妊とか・・・」
「・・・いいの・・・いいの・・・・お願い・・・アタシを・・離さないで・・・・ひとりに・・・しないで・・・」
そう言うアーは泣いていました。
「・・・・ああ・・・分かった・・・絶対・・離さないから・・・・アーを・・ひとりになんて・・・しないから」
「うん・・・うん・・・絶対・・離さないで・・・ずっと・・・一緒に・・いて・・・」
そして僕とアーは、実の姉弟でありながら、またも弟の精液を姉の胎内に流し込むという罪を犯してしまったのです。
アーは僕を抱き締め、僕に抱き締められ、下半身を未だ繋げたままで、いつまでも啜り泣いていました。
僕達が実の姉弟でありながら愛し合い、そして体の関係を結んでから、その事で初めて失った物。
それは10年来の親友でした。
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