1-4 圭介の資質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夫の残した遺産のお陰で、佐織は働きに出る事も無く、息子の育成に集中できた。
圭介は優しい良い子に育っていた。
しかし、佐織の血を多く引いたのか、圭介の淫欲は佐織譲りのものだった。
小学1年生の時、近所のコンビニでエロ本を万引きし補導され、事務所まで引き取りに
行ったことがあった。
佐織は、盗んだ物が物だけに申し訳ない気持ちより、恥ずかしい気持ちで一杯であった。
圭介が中学に上がった頃、箱ティッシュを2日に一箱ペースで消費した時期があった。
佐織が圭介の部屋に掃除機を掛けに入った時、ベッドの下にエロ本が沢山散らばっている
ことに、年頃の息子の成長に喜びと複雑な気持ちを感じながら、見て見ぬふりをしていた。
今年から高校に通い出した圭介は、中学から始めたテニス部に在籍し、親の佐織の目から
見ても、日焼けをしたナカナカのイケメンであった。
しかしそのイケメンの圭介は、彼女は出来るのだが長続きはしなかった。
後に佐織は圭介に訊いたことがあった。
「どうして長続きしないの?」佐織が訊く。
圭介はボソッと「原因は性の不一致・・・」
それを訊いた佐織は、噴出し大爆笑した。
ベテランオナニスト圭介の性欲について来ることの出来る同年代の女の子は居なかった、
とのことだった。
佐織が「男性とのセックスとはそんな物」と割り切ったことと同じようなことを15歳の
息子はすでに経験していた。
圭介曰く、「面倒くさい女の機嫌とって、さほど気持ち良くもないエッチするくらいなら、
好きなオカズで自分でした方が何倍も気持ちイイ!」
その台詞を聞いた佐織は『間違いなく・・・私の子ダワ』と妙な気持ちになっていた。
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