第五章:新たな未来へ
夜の帳が降りる中、遼は俺を見つめていた。
「お前を許す」
その言葉とともに、彼の指が俺の頬を撫でる。
唇が重なり、全てが溶けるような熱が奔る。
遼の指が俺の服を滑らせる。肌に触れるたび、火傷しそうなほどの熱が走る。
「ずっと……お前のことを忘れられなかった」
遼の低い声が耳元に囁く。熱い吐息が肌を焦がし、俺はただ彼に身を預けるしかなかった。
「証明してみせろ……俺が間違っていたと」
俺の腕が彼の背に絡みつく。遼の肌の上を指がなぞるたび、甘い痺れが駆け巡る。
絡め取られた唇から零れる声すら、二人だけの秘密。
遼の手が腰へと滑り、指先が沈み込む。意識が奪われるほどの熱がそこに集まり、背筋が震える。遼の掌が俺の下腹部に触れた瞬間、奥底から甘い疼きが広がる。
「……ここも、覚えているのか?」
遼の低い声が耳元をくすぐる。彼の手が優しく、しかし確かに俺の中心を撫でた。
「……っ、遼……」
幾度となく快感の波が押し寄せる。高まり、頂点へと導かれながら、俺たちは何度も一つになり——
遼の熱が俺の中に満ちていく。
その深く満たされた感触に、俺の意識は蕩ける。全身が熱に包まれ、二人はもはや完全に溶け合っていた。
「……お前の全てを、俺に預けろ」
夜の静寂に、俺たちの熱が響いた。
——永遠の誓いを、今こそ果たそう。
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