第四章:運命の修正
現代でも、俺たちは運命に翻弄されていた。
校内で遼を狙う者がいた。前世で俺たちを引き裂いた因縁の転生者。
奴が遼にナイフを向けた瞬間、俺の身体が動いた。
——守らなければ。
刹那、熱が迸る。気づけば、俺は傷を負いながらも、遼を抱き寄せていた。
「今度こそ……お前を守る」
「怜……」
遼が震えた唇で俺の名を呼ぶ。
その声が、俺の全身を痺れさせる。
彼の鼓動が俺の胸に伝わり、熱が身体の奥でくすぶる。
求めずにはいられない。俺はずっと——この身体も、この心も、彼のものだった。
——どうか、逃げないでくれ。
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