夕暮れのラブホテル街。関原に手を引かれるまま、初江は薄紅色のネオン灯るホテルのゲートを潜った。
胸の奥はずっとざわつき、すでに蜜壺は熱を帯び、ショーツは濡れていた。だがその足取りは逃げることなく、関原の背を追っていた。
部屋に入るなり、関原は振り向きもせず言い放つ。
「脱げ」
低く、冷酷な声だった。背筋を凍らせると同時に、胸の内を甘い疼きが駆け抜ける。初江は無言のまま、震える指先でブラウスのボタンを外し、スカートを脱ぎ捨てた。
着衣したままの関原を前に自分だけが生まれたままの姿を晒したとき、羞恥と屈辱が初江の全身を貫いた。だが関原の目に映る自分に、初江は妙な興奮を覚えている。
そんな胸の内を、男は見抜いていた。
「ふふ、嬉しいんだろ。奥さん、こういうの」
初江は否定の言葉を探すが、唇が震えて出てこない。関原はベッドに腰を下ろし、じっとこちらを見つめたまま言った。
「奥さん、菊門経験ある?」
思わず目を伏せた初江に、男は命じた。
「後ろ向け。そう、尻の肉を左右に広げてみせて」
声の冷たさに、身体が勝手に動く。背を向け、羞恥に震えながら両手で尻の肉を掴み、菊門を晒した。
「ほう……いい眺めだ」
関原の指がそこに触れる。指先だけがつぷりと僅かに入る。関原微かに指先を揺らして菊門の緊張を解し、菊門が溶けるように緩むとその指は奥までヌルリと侵入し、初江の体内を探り始めた。
ズシリと腹に来る重い感覚の後、指先はくの字に折れて、初江の直腸に溜まったヘドロをゆっくりと掻き出す。すると誘われた様に残りのヘドロが無様な音を立てて菊門からひとりでに飛び出し、足元の床を汚す。初江は悲鳴を漏らした。
「ひっ…ひいぃ…」
羞恥と快感の狭間で、膝が震えた。菊門を穿られ、腹の奥が痺れ、頭が霞む。
「よし、全部出たな。今度はここで、受け入れてもらうぞ」
関原は初江の尻をティッシュで軽く拭いてやると菊門にワセリンを塗る。次いで肉棒を取り出し、膨らんだ亀頭を菊門に宛がって軽く腰を沈める。
初江の菊門は窄んで関原の肉棒の侵入を拒もうとするが、亀頭が僅かに沈み込むと、今度は逆に肉棒を積極的に吸い入れた。それはまるで関原に抗えない初江を投影している様でもある。
「うぁ……っ」
膣とは異なるきつさに、男の肉がねじ込み、奥へと突き進む。ズン、ズン、と便意の苦痛と排便の快楽を綯い交ぜにした感覚に初江の全身は粟立った。
羞恥と屈辱に塗れながら、なぜか奥底から湧き上がる悦び。膣では得られぬ、異様な快楽に呑まれていく。
「な、なんで……こんな、のに……」
涙を滲ませ、声を上げると、関原は耳元で囁いた。
「奥さん、好きなんだよ。こうされるの」
その言葉に、初江の子宮はぎゅうと締まり、脳が甘く痺れた。そして幾度かの律動ののち、男の熱い奔流が注がれる。
その瞬間、初江もまた絶頂達して、全身の力が抜け、膝から崩れ落ちた。
「……あ……ぁ……」
頭の中が真っ白になり、菊門から溢れる熱と痺れを感じながら、初江は悦楽の余韻に沈んでいく。
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