~彼の秘密と私の秘密⑧~
赤城君は私の両の腰骨を鷲掴みにして後ろに引いた。スカートを捲り上げるやいなやストッキングごと両手で一気に下着を膝まで擦り下げ、お尻が露わになる。羞恥心がさらに昂り体は熱くなっていく。そして私に耳打ちしてきた。そんな事とても言えないというような恥ずかしい事を言うように強要してきた。躊躇していると何故か赤城君の精液や昨日までの自分の姿が脳裏に湧いてきて、心とは裏腹に体が淫らに燃え上がるよう気分になり、
私:婚約者よりも、他の男の精液をいっぱい浴びたい淫乱浮気女ですっ…
バァッチンッーー!!
雷で打たれたような衝撃と音が鳴って、私は思わず、あぁっと叫びを上げお尻に強烈な痛みを感じた。
赤城君:声が小さいんだよ!そんなんで許されると思ったかっ!
また大声で怒鳴ったかと思うと左手で更に私の腰骨を引き、足で私の足を蹴って開かせると右手は自分のモノを添えながら勢いをつけて私の穴に押し込む。加速度をつけて一番奥の壁を破壊しにきた瞬間、私は泣き叫び、何もかもが真っ白になっていった……………………
…………………………自分の泣き叫ぶ声がだんだん遠くになってもう聞こえなくなるという所で目が覚めた。涙で枕が冷たく感じた。ゆっくり目を開けると、窓の外が白々と明るく、サイドボードのスマホが目に入る。触れると画面表示が出て金曜日の朝の6時前だと認識した。昨夜初めてヴァイブでの自慰行為をした後、シャワーを浴びてから眠ったようだ。しかし自分がどうして赤城君にいれあげてたのか不思議になるぐらい興味が薄れ、早く陽介に会いたい気持ちでいっぱいになっていた。念入りにデート用の服を選び、入念におめかしして玄関を出る。出る時に何かを蹴ったような気がしたが、ドアの施錠をした後に赤城君の精液を採取した容器が足元に見えた。シャワーの時に洗浄した所までは記憶にあったが知らない間に床に転がっていたようだ。また開錠するのが面倒だったし、なんとなく今晩陽介が来るのに置いておくのはどうかという気持ちになって鞄にしまって出社した。昨日より早目に着替えて慎重に確認しながら赤城君に会わないように開発棟に向かったつもりだったが
いきなり後ろから肩を叩かれ、振り返ると赤城君だった。
赤城君:おはようございます…。どうしたんですか?そんなに驚いて…
私:い、いや…考え事してたからびっくりして…。今日やっと金曜日だね。
顔が引きつっていたのか、動揺したのがバレバレのようだ。何気ない日常会話をしてみたが、夢の中の赤城君とは違って穏やかだった。ただ、心の底では恐怖心が払しょくできずにいたのでデスクに辿り着いた時にはかなりホッとした。仕事前にスマホのメッセージを確認しておこうと鞄から取り出した時に、スマホに引っかかって一緒に出たものが床に落ちて転がり始めた。円を描いて蛇行した後に背中側にある赤城君の席の足元に転がって止まった。気付いた赤城君が拾い上げて、私にゆっくり向かってきた。
赤城君:大事な採取用の容器でしょ。でも俺、今日はしませんよ。
私は顔面蒼白で固まって動けなった。赤城君は手渡すとすぐに席に戻ったが、振り返る時にまるで悪魔がニヤリと微笑んだように思えたのだった。
~終わり~
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