~彼の秘密と私の秘密⑦~
赤城君は怒りに満ちた表情のまま、目を見開き少しニヤついたかと思った瞬間、唇が耳に触れるぐらい顔を寄せてきた。
赤城:持って帰った俺の精子、何に使ったんだよ。
ささやき声ではあるが、ドスは効いている。自分のした事の情景は浮かんでいたが、恥ずかしさと恐怖で言葉にできず躊躇していた。そんな態度を見て赤城君は掴んだ顎というか喉元を上にゆっくり突き上げてくる。私は痛みの防御で背伸びしてこらえようとするが足元が震えた。拷問のように追い込まれながら、ようやく絞り出すような声で、
私:匂いを嗅ぎました…。
恥ずかしさでごまかした言い方をしたが、もちろん逃してくれない。不十分だと言わんばかりに更に喉元を引き上げようとする。
私:に、匂いを嗅ぎながら、自分でしました…。
赤城君は怖い顔のままニヤニヤして、また耳元に口をつけてきた。
赤城:女子アナみたいに清楚に振舞ってるくせに、頭の中はエロい事でいっぱいなんだな。
言い放ったあとに、私を蔑むような見つめてきたが、私はもう目を合わす事が出来なかった。
赤城:まだあるよなっ?
羞恥心と恐怖心で思考が停止し、とにかく早く許しを得て解放されたい思いだけになっていた私は、もう従順な犬になりつつあった。
私:赤城君の精子を乳首とアソコに塗ってオナニーしました…
赤城君は少し声を出して笑ったあとに、
赤城:すごいな!お前。やってる事は俺以上のド変態、いやド淫乱女だろ!
私:はい…ごめんなさい…
もう涙が溢れて頬をつたって地面に落ちていた。喉元の力も解放されでもこれで許してもらえるはずと淡い期待を抱いていたが、強引に後ろ向きに体を回され、羽交い絞めにされ、そのまま壁に私を押し付けようするので思わず壁に両手をついた。
赤城:窃盗犯にはおしおきが必要だな!
罪悪感を煽るような口ぶりに、おしおきされてもやむなしという感情が芽生えていた。
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