旅行から帰って数日が経ち、ヒロさんと定期的に合う日がやってきました。なんでもお見通しのヒロさんに旅行での事がバレないか不安でしたが、さすがにわからないはずだと自分に言い聞かせて待ち合わせに向かうのでした。
元気にしてた?旅行では楽しい事あった?
会ってすぐに、そう聞かれた時はドキッとしましたが、普通に考えれば旅行での家族の事を聞かれているのだと思って平静を保ちながら旅行での娘の様子や観光での思い出を話すのでした。話がひと段落した所でカフェを出てシティホテルに入りました。いつものような流れでベッドインしてヒロさんの性愛を受けましたが、お互いに性的興奮が高まってきた所で、おもむろにヒロさんがベッドサイドボードに置いていたスマホを取り、私に画面を見せるのです。
実は…君の旅行先でのナンパ寝取りを掲示板でお願いしたんだ。
見せられたナンネットの掲示板のスレッドにはパートナーの寝取りを依頼するように書いてあり、行先や泊まる旅館などの情報を載せて、それに呼応した相手とやり取りしている事が窺えました。私は旅行での秘密の出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、顔が真っ赤になってヒロさんと目を合わせられないぐらい恥ずかしくなりました。ヒロさんはそんな私を精神的に追い詰めるような言葉を囁きながら、私の体を苛めるのでした。私は頭から振り払おうとしましたが、もう愛撫を受けてる間ずっとヒロさんの事よりも5人に弄ばれた事が頭に浮かび、体はヒロさんに反応してるのですが心は完全にあの5人の男達に支配されていたのでした。いつもよりも鋭敏に感じている私にとどめを刺したのは、騎乗位で跨っている時に下からスマホで見せられた
あの車の中で電マで責められていた時の動画でした。狭い場所で自由がきかず、蹂躙されてる自分の姿を客観的に見るとヒロさんの上の私は興奮で腰の動きが止まらなくなり、一突きごとに絶頂してるような感覚でヒロさんの上で多量の液体をお漏らしするのでした。私は何度絶頂したかわかりませんが、ヒロさんもかなり興奮していたのかいつもより短い時間で発射して果てていました。行為が終わってから力が入らずにまどろんでいると、ヒロさんは私を抱き寄せて、旅行の時の5人とのやり取りを詳細に教えてくれたのですが、どうやら話を聞いていると、彼らの成果は美術館の駐車場の分だけで報告されていたようでした。色々細かい部分でのNGや取り決めがあったという事なので、もしかしたら前夜の分はそれに触れてしまったので報告しなかったのかも知れません。また彼らも私が積極的にヒロさんに全部を告白しないだろうと見抜いていたのだと思います。私はヒロさんにごめんなさいと伝えましたが、ヒロさんはそんな私が堪らなく愛おしいと撫でてくれるのでした。
私が君の秘部の一番奥にこれでもかと植え付けた疼きの種が、芽を出したみたいだね。一生消える事がないその疼きがどのように育っていくかじっくりと観察させてもらうよ。
ヒロさんは彼ら5人の免許画像と交換を条件に依頼していて、動画の流失があったらその免許画像も晒すか、リベンジポルノで警察に告訴すると言って釘を刺している事を教えてくれたのでした。私は帰宅してから、旅館での事の秘密は守られていると思うと、背徳感が湧き出てきてドキドキするのでした。そしてもう一度丹念にインスタグラムやツイッターを検索してみました。すると旅館と美術館で声を掛けてきた一番お気に入りの男性らしきアカウントを見つけてしまったのです。一晩色んな事が頭の中を巡りましたが、翌日の昼間になってそのアカウントを再び開き、意を決してDMを送りました。今回は石田さんの時のように指が震えませんでしたし、正直な自分の気持ちを綴るのにスラスラと指が走るのでした。
心もカラダもあの夜の事が忘れられなくて毎日毎日疼くのです…。どうしてくれますか?
送信ボタンを押しながら、心の中ではヒロさんに謝りましたが、ヒロさん自身が私の中に疼きの種を撒いたのだからと自分を正当化する言い訳も忘れませんでした。
完
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