女性向け官能小説

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かれの舌先が くちびるをすり抜けてくる
あたしは ちょっと いじわるに
甘く かれに噛みつく

あたしのイタズラな目つきに
かれが 少年のように微笑む

そのまま あたしは
胸いっぱいの愛しさを
注ぎ込むように 舌を絡める

あたしのキスの変化に
気づいた かれの腕が
壊れそうなほどに 抱き締めてくる

きしむような苦しさも 悦びに変わる…

ただ それだけで
あたしの中から 溢れ出す…

かれの身体が 少しずつ
首筋から胸もとへ…
そして ゆっくりと 舌をはわせて
くちづけを繰り返しながら
下へ… 下へと…

思わず 太ももに ちからが入る…
花の香りに 誘われるように
妖艶な黒い蝶が あたしの蜜を求めるように…

力強く あたしを開き
蜜にまみれた 下着の上から軽いキス…

思わず 腰を浮かせた瞬間に
するりと すべてを剥ぎ取られ
驚くも 隠す間もなく
かれのくちが あたしの蜜に濡れていく…

花びらを くちびるで開いて
舌先に蜜を絡めていく
その溝を なぞるように濃厚に…
踊るように 軽快に…

こんなにも濡れて 溢れてしまうなんて…と
両手で顔を 覆いたくなるほど
恥ずかしいのに…
吸い付くように… もっと… もっと…と
かれの瞳が
あたしを見上げて せがんでくる…

やがて 淫らで いじわるな悪魔は
あたしの弱点を 見つけだし
くちびるで その包みを剥きあげながら
小さな蕾に 吸い付いてくる

からかうような 舌先で愛でられて
あたしは ただ ビクビクと
身体を震わせることしか
出来なくなっていく…

「ふぅッ」「んッ」

声を抑えることすら 限界だった
こんな歳になって
こんなに乱れるほど 感じるなんて…
こんなに気持ちいいなんて…

初めてだった…

それでも 必死で 抵抗しようと
足掻く あたしを見上げながら
かれが また いじわるな笑みを
浮かべた気がした

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