失礼な事に私はAさんのほうにお尻を向けていたので顔は見られていない筈…と思いましたが、すぐに打ち上げに参加していた女は数人しかいなかった事に気付きました。
いつからAさんは戻っていたのか? いつからAさんは見ていたのか?
私は一気に淫らな気分が吹き飛び、理性が戻ったのですが、ステージの上で素っ裸でオマンコから愛液を垂れ流している状況はどうにも出来ません。
しばらくZさんも驚いた様子だったのですが、Aさんが案外と普通の様子だった事から、Zさんも悪戯心なのかサディズムなのか、「Aも一緒にやらないか?」と言いだしました。
私は青ざめながらもどうにもできず硬直していました。
Aさんこそ本当に抱かれたい相手でしたが、さっきまでバンドYの3人のペニスを交互に突っ込まれていたオマンコに、他の2人の女の子の愛液が混ざったオマンコに、Aさんを受け入れるわけにはいきません。
それに私はAさんに好きだと告白していませんから、私がZさんの彼女と勘違いされてもしかたがない状況でした。
Aさんに知られたくないようなプレイで淫乱になった私でしたが、その知られたく無い事を見られている状況に絶望しました。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、Zさんは青ざめて硬直している私のオマンコにペニスを突っ込みました。
「いぅぉぉあああああっ!」
気持ちよさと抵抗する気持ちが混ざって動物のような声を挙げてしまいました。声を聞かれてば私だという事がAさんにばれてしまうのではという不安と、その不安で感じてしまうM女の身体。
しばらくの沈黙の後Aさんは「いや、邪魔する気は無いよ」と言って、ライブハウスを出て行きました。
私は心の中で(終わった……終わった……)と何度も繰り返していました。もう大好きなAさんと結ばれる事は永遠に無いように思いました。
しかしZさんはひときわ興奮したようで、イキすぎて泣き続ける私を残り全員で朝まで攻め続けました。
泣きながらドラムの人の腰にまたがって腰を振り、泣きながらベースの人とディープキスをする姿を、ライブハウスに備え付けられたビデオカメラで撮影され続けました。2人の女の子も私を虐めるプレイに加わって付け爪でおっぱいやおなかに引っかき傷を付け、女3人の喘ぎ声をマイクで大音量で響かせたり、オーディオケーブルで縛られたり、全員が異様に発情したままの乱交が夜明け前まで続きました。
絶対に見せたくなかった姿をAさんに見られてしまった私は、もう滅茶苦茶に壊されたい気分で自暴自棄になって、狂ったようにセックスに耽りました。
疲れと眠気で6人ともそのままライブハウスで眠り、女3人は明け方に帰りました。バンドYの3人は掃除をして証拠隠滅するという事でした。
私は帰宅してシャワーを浴びた後、熱を出して寝込んでしまいました。
それからはZさんとの関係は回数を減らし、ほとんど自然消滅という感じになっています。ZさんにとってもAさんに見られた事は想定外で色々と反省しているようでした。
バレていない事を願いつつ数ヵ月後の地方遠征ライブでAさんに会った時には開口一番で「あの夜は凄かったですね」と言われてしまいました。私が恥ずかしさと情けなさで泣きそうになっているとAさんは「そういう事が好きなバンドマンは多いですからね」と何事も無かったかのように普通の口調でした。
「私、好きなのはAさんなのに……」と言いかけると、即座にAさんは「嬉しいです。ありがとうございます」と笑顔で言いました。あぁ私はファンのひとりとして見られているのだな…と脱力しかけていると、Aさんは「僕もあなたの事が好きですよ。なのであの夜はもっと眺めていたかったのですが、邪魔をしては悪いと思って我慢してしまいました」と、これもごく普通の口調で言われました。
どう解釈していいものかわからず困っていると、Aさんは「きょうのライブも楽しんでくださいね」と微笑んで控え室に入って行きました。
Aさんはあの夜の事をどう思っていて、私の事をどう思っているのだろう?
はっきりとした答はわからないままなのですが、Aさんは実直なところと天然なところがあって、それゆえに「天才」と呼ばれている一面もある事を知り、実直で天然なAさんが私の事を好きだと言った事も、もっと眺めていたかったと言った事も嘘偽りのない本当の事なのだろうと理解しました。
天才と呼ばれるAさんは貞操観念とか恋愛観も普通の人とは違っているみたいで、少なくとも嫌われてはいないようなので、これからもAさんを応援し続けようと思いました。
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