愛する彼は6年生 その2
やっちゃんは今、テーブルを前に座って飲みかけのジュースを置いたまま、手持ち無沙汰にしている。
私はキッチンで炊事をしながら彼を観察していました。
悟はまだ帰ってこない。
彼は手持ちのゲームを始めたが、仕事がひと段落ついた私は彼に話掛けた。
「今日はどんな授業だったの?」
彼はゲームを置いて話し始めた。
康博「あっ、はい。 え~と国語と算数と理科、 それから体育かな」
「へぇ~、そうなんだ。」
「そういえば、やっちゃんって勉強出来るらしいね」
康博「う~ん、そうでもないと思います」
謙遜するところがカワイイ。
私は彼の事がもっと知りたかった。
「食べ物とかは何が好き?」
康博「ハンバーグです」
「あっ、あと、納豆とか」
「えぇ~!納豆、好きなんだ~」
「後は?」
康博「あとは、・・あと焼きプリンです」
「プリンかぁ~」
「じゃあ今度私が作ってあげる!」
彼との会話は楽しかった。
久し振りに心がウキウキした。
「じゃっ、約束ね。」
「指切りげんまん嘘ついたらはりせんぼんの~ます」
きゃぁ~、彼の指に触っちゃった。
私はもう、浮かれまくりです。
いい歳して何やってんだか。
その時は、そう思ったのだけれど。
ふと気が付くと、彼が私の胸の辺りにしきりと視線を向けている。
まさか偶然かなと思った私は、身体を半身にしてみた。
すると、彼の視線もそれにつられて僅かに動いたのです。
えっ、ええ~?
この子、私を異性として意識してくれているの?
ひどい女の私はテーブルの先の物を取る振りをして、彼に谷間が見える様にした。
すると何と、彼は胸から視線を背けたのです。
私は確信した。
彼は私を友達の母親と思っているのみならず、女として意識してくれているのだ。
私の何処かで勝手に心が決まってしまったのです。
私はもう、熟女と言われてもおかしくはない歳だ。
だが、顔は童顔だといつも云われる。
背は157㎝で細身だし、スタイルも悪い方じゃないと思う。
実年齢より若く云われて、お上手ですねが口癖です。
だけど、小〇6年生に意識してもらえるなんて。
私はすっかり舞い上がった。
暫くして悟が返って来て、二人は二階に消えた。
しかし、私の心の炎は燃えたままだ。
そして私は或る事を思いつきました。
季節はもう夏休み。
今、悟とやっちゃんが二階に居る。
時刻はもう午後7時.
やっちゃんは家族の許可を貰って家に泊まりに来ていました。
予定は何と3泊だった。
彼の家族は田舎へ返っていた。
彼だけがこちらに残ったのです。
夕食の時刻となり、私は彼らの部屋に向かった。
「二人とも~、 ご飯よ~」
と私は呼びかけて下のキッチンで待つ。
暫くして彼らが下に降りて来た。
「いただきま~す」
二人とも食べ盛りだ。
おかわりもしてくれる。
「ど~おっ、 私のハンバーグ?」
と二人に聞くと
「うん、いつもと一緒だね」
と息子が言う。
「凄く美味しいです」
「家のお母さんのよりずっと」
と彼が嬉しいことを言ってくれる。
今すぐ抱きしめたい気持ちを心に秘めて私は応えた。
「じゃあ、これから毎日これ、作ってあげる」
なんて私が調子に乗ると、息子が
「ええ~、毎日は嫌だよ~、違うのが良い」
と、憎たらしい事を言う。
すると彼が
「僕、毎日がいいです。 明日の朝も」
と、嬉しい事を言ってくれた。
そんな楽しい夕食も終わって、彼らはお風呂に入る事になりました。
今、やっちゃんが裸になってお風呂に入っている。
そんな事を考えながら私はタイミングを計っていた。
もう直ぐ彼らはお風呂から出て来るはず。
私は一糸まとわぬ姿になって、前を隠さずにお風呂の扉を開けた。
「なに~、お母さん、まだ早いよ~」
と息子が言う。
彼の方はと云うと、私の裸を暫く凝視した後、顔を背けて湯船に入ってしまった。
彼に私の裸を見て貰えた。
私にはそれで充分でした。
「あっ、なに? ごめんなさ~い!」
私は慌ててお風呂の扉を閉めました。
胸はドキドキして、下半身が熱くなったのを憶えています。
つづきます
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