その9を投稿します。
(その9)
お嬢様と私が結ばれる日がまいりました。
お嬢様はご自分からうっすら透き通るネグリジェを着ていらっしゃいます。
「ねえ爺や。どう?佳奈のこの姿。新鮮でしょ」
「いつ拝見しても美しいですね」
言葉より振る舞いが大切です。私はお立ちになっているお嬢様の前にひざまずいて、おみ足に口づけ、更にゆっくりと口を上に移し、腰を抱き締めました。
お嬢様は私を見上げる様な位置になる様に座りました。目を半分閉じ始め何かを訴えているかのよう。何を求めているのかは振る舞いから分かります。唇と唇を合わせます。さらに濃厚なキス、お互いに強く抱き締めました。
「ベットへ移りましょう」
「はい、お嬢様」
ベットに横になりました。
「ねえ爺や。お願いがあるんだけど。いつも爺やには私のわがままきいてくれてありがとう」
「そんなにわがままではないですよ。お嬢様は聞き分けの良い女性に成長なさいました。どうぞ何でもおっしゃって下さい」
「嬉しい!実はね、爺やをたっぷり可愛がって上げたいの」
「それはありがたいお言葉でございます」
「あのね、いつも爺やには、たあくさーん、サービスしてもらってるけど、たまには爺やを責めてみたいの」
「!!!」
「ざっくばらんに言うけど……」とおっしゃると、私の耳元に可愛らしい唇を近付けて囁きました。
「ねえ、オ・シ・オ・キ……してもいい?」
「はい?」
「お仕置きよ」
「何か私に至らない点がございましょうか」
「ううん、そうではなくて、私も楽しみたいのよ」
「………、はい……」
お嬢様はお耳を私の口元にくっつけるようにして、「何何?よく聞こえない。もう少し大きな声出して」
「仰せの通りにいたします」
「良かった。ありがとう。さあ、お尻を見せな!」といつもより強い口調。
「さあ、私の膝の上にうつ伏せになりなさい」
「先ずは優しく撫でて上げるね。その後はお尻叩きよ。良くって」
「はい、撫で撫で」
ちょっとつねりも入り、私は一瞬お尻に力が入りました。
するとお嬢様は、
「う~ん、凄ーい」と歓喜のお声。
「素直でいいわよ」
「ああ、ああ」と思わず私。
「どう?ご気分は?」
「は、恥ずかしい」
「さあ、いくよ。覚悟はいい」
ビシッ!ビシッ!
「はい、次は撫で撫で」
「はい、ここまで。ご苦労様」とお嬢様はおっしゃると、私の頬を撫で始めて、
「よく我慢したわね。もうこの佳奈を好きなようにしていいわよ」と、ギュッと抱き締めてきました。
それからは、少しずつお互いに服を脱がせあい、一糸まとわぬ姿に……。絡み合いながらどの位時間が過ぎたでしょうか。
「ああ、入れて!」
「ああ、夢のようでございます」
お互いにおなかとおなかをピタリとくっつけてのダンス、息はピッタリと合ったピストン運動。
全身を駆け巡る快感。私の下半身のイチモツは、お嬢様の膣に掴まれているような、擦られているような、締め付けられているようで締め付けられていない、強いようで触れてはいない感触。何とも言葉では言い表せない快感でございました。
行為が終わった後も勿論二人の体は一つになったまま。
「良かったわ」
「私も天にも昇るのような気分で。何か冷たい飲み物でもいかがですか」
「何言ってるの!こんな時に!もうぉ!ちっとも分かってくれないんだから。またお仕置きしちゃうから」
「はい、申し訳ありません。ついつい」
「これはお仕置きものね。厳しくしていい?」
「………」
「ううん、こんなにピチピチした美人と気持ち良くなったのよ。辛いことにも耐えないとね」
「はい、どんな苦痛にも耐えます」
「うふふ、でも楽しみが増えたわ」
「イ・マ・カ・ラァ、私のキツーいお尻叩きはいかが?革のベルトで叩くの。更にはビンタ」
「………はい」
「うん?何何?何だか興奮してきちゃった。私を不愉快にしたのだから、楽しませて」
「はい、心得ました。私はお嬢様を楽しませるために何でも耐えます。でもなるべくお手やわらかにお願いします。それと……」
「それとなあに?」
「またベットをともにして下さいますでしょうか。それが正直なところでございます」
「あっ、そう。でもね、無理しなくてもいいよ。あのね、嫌なものは嫌と言っていいのよ」
「………」
「嫌なことははっきり言いなさいね。そんな無理しなくても、これからもお相手して上げるから。爺やの好きな時にいつでもね」
「えっ、私の好きな時にいつでもですか」
「うーん、そうね。確かにいつでもとはいかないけど、お相手できない時はね、私の手でね。ねっ!」
「はい、ありがとうございます。私も自分勝手なことは申すつもりはありません」
「私も酷いこと言い過ぎたわね。爺やって叩かれたり、せめられたりするのがお似合いなんだもん。
たまには軽く叩くこともあるけど、私、爺やのこと、こんな愛し方しかできないのは申し訳ないと思っているよ」
「いえ、いつもいい思いをさせて下さって感謝しております」
実は私ももう夢中になり、どんなお仕置きをされるのか、またお嬢様のお喜びになる姿を想像して、もっとせめていただきたい気持ちでした。
しかし、二人の息は珍しくすれ違いました。
残念ではありましたが、新たな別の展開が開かれようとしておりました。
「そう。でもね、こんなに態度の私を、逆にお仕置きしたくなあい?」
あれれ、どうなっているのでしょう。
(続く)
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