「男性用トイレ従属の、"アサガオ" に移籍してみませんか?」
執行局の若い女性職員が話を切り出してきた
端正な顔立ちとムダのない言動でハキハキと話す
目の前にいるのは、気弱な弱者雄なら近寄るだけで漂うエリート牝に発情して、精子の爆発(お漏らし)をしてしまいそうな選民フィメールだ
資料には通称"アサガオ"での作業時の写真が掲載されている
其処には基本的に裸か軽い衣装を身にまとった男女の姿が目に映った
全裸で土下座した所へ頭から背中にかけて放尿される者(欲求不満解消・服従贖罪コース)や、口を開けて舌を出した顔へ勢い良く射精した後に小便を済ませる利用者(顔面射精便器)、股を開いた状態の女性器と陰核を剥いた箇所目掛けて尿を掛け流す男(膣口洗い流しプラン)、団体で小便での的あてゲームに興じる若い利用者
(多用途リクリエーション向け)⋯⋯
男女並びに性転換者の別を問わず、公共や店舗施設内に併設された、広いスペースを持つ男性向けトイレの壁の一面を便器の排水側に見立てて、各々をパーテーションで仕切った箇所に全裸で便所の配管に繋ぐ鎖と首輪姿が基本で、追加措置として簡便な衣装や拘束類を着用している者のバリエーション等の紹介が公式サイト画面上の華やかなレイアウトにあった
今回の提案内容は次の通り
何でも今ある壁穴の施設をリニューアルするため、今在籍している口淫や肛門性交可能な"覗き穴達"に、当人の希望と特性に併せて、他ジャンルの性交サービスに転籍を奨めているのだと言う
「貴方の社会評価等級はDランク、下から二番目の階層ですよね」
この下はEランク、最下層の一般市民や労働従事者が位置付けられている
ボーダーライン以下の棄民級や、更生施設送りの保護矯正民を除けば、いわゆる下等科の部類だ
「性的作業従事者特例2類第5号の方には、今回のみ異例の好条件で移れますよ」
追加の特例として月額上限有だが公的体質改善医療の無償化、統治市民のランク等級への評価点加算、定期的なメンタルケア等が箇条書きにされている
「私もBランク等級からの転籍組なんですよ」
不意に彼女は言い始めた
「肉棒フリーホールや、一山幾らの貸し出し用セットガール、精液ドリンクバー、ジョークグッズでのお試し使用店員など」
笑顔でサラリと言う彼女の表情とは裏腹に、よく観察すれば魅力的な身体を局員用制服の下に秘めているのが判る
主だった過去の性的従事者経験を聞くだけで、確かに以前はそのランクの出身なのだと直ぐに察した
「直ぐに決めて頂きたいとは申しませんが、希望枠にも限りがありますので、ご決意が固まりましたらご連絡を下さい」
そう言葉を残して自治領特例区の女性局員は
「サスティナブルな生活様式に感謝を」
と、画一的な国際スローガンを述べて立ち去った
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