時が経ち、弘樹は中学2年になっていた。
その日は休日で、3駅離れたところにある大きなスポーツショップに部活の道具を買いに行くために電車に揺られていた。
すると、自分の予期しないところで時間が止まった。
始めは分からなかったが、電車の揺れがなくなり、景色も流れていないし、他の乗客も動いていなかった。
不思議に思っていた弘樹は少し離れたところから視線を感じて、そちらに目を移す間もなく、
一人の初老の男性が近づいてきた。
「お前は動けるのか?」
くすんだ瞳だが、目力が強く、それに耐えられなかった弘樹は視線を逸らして、その男性に頷いた。
「同じ能力を持つ者にあったのは、これでお前で2人目だ。」
「お前も時間を止められるんだろう?」
その問いに言葉ではなく、頷くことしか出来ない。
それくらい圧倒されていた。
男性は構わず言葉を続ける。
「何事も力には作用と反作用がある。」
「時間を止める作用の反作用は動き続けていると言うことだ。」
「周りの時間は止まっても、俺やお前の時間は動き続けている。よく注意することだ。」
「自分の知らない間に歳を重ねてしまうぞ。」
「お前が時を1年止めている間に、お前は1年先に時間が進んでいる。それに今みたいに同じ空間に同じ能力が持った者がいると、自分の意図しないところで、お前だけまた時間が進んでしまう。」
「気を付ける事だ…。」
その言葉を最後に初老の男性は他の車両に移っていった。
しばらくしてからまた時間は動いたが、この力は悪用してはダメだと本能的に思うようになった。
すでに複数人の自分の欲求を満たせる相手を作っている事だし、そろそろだと思っていた。
部活も高校受験もあるからと弘樹はその力を使うことを止めようと思った。
一人だけ歳を重ねてしまうと言う怖さもあった。
あの男性だって、初老に見えたけど、本当は自分と年齢が近い人だったのかもしれない。
高校は同い年の彼女と普通に青春時代を送り、
大学進学で、弘樹が地元を離れたことで、彼女とも疎遠になってしまった。
一人暮らしをした寂しさからか、時々自分の持っている力の事を思い出してしまう。
そのせいか人妻が多いスーパーとかのバイトは避けて、家庭教師のアルバイトをし始めた。
それなりに有名な大学に通えているせいか、郵便局とかに自作のポスターを張らせてもらっただけで、
何件か問い合わせがあり、そのうち2軒で家庭教師を始めた。
今となっては考え物なのだが、子供は懐いてくれれば、正直に家庭事情を話してくれる。
1軒の小学校6年生の男の子の家の家庭環境も良く、成績も優秀だった。
もう1軒の中学2年の女の子の家の家庭環境は裕福だが、決して良いとは言えなかった。
父親は平然と不倫をしていて、なかなか家に帰ってこない。
母親は子供がいるからと一人で思い悩んで耐えているのが、子供の言葉の節々から弘樹にも感じられた。
ただ子供の成績は決して悪くはなかったが、何かを常に抱え込んでいる感じが受けられた。
弘樹は子供の為にと思い、子供の考えている事や思っている事を全てではないが、メモに簡単に書いて、
子供には分からないように母親に渡すようにしていた。
そんなメモを渡すようになって、半年たたない頃の事。
母親から勉強終わりに、飲みに誘われた。
そんな社交的な印象は受けていなかったから、予想外の事だったが、よほど思い悩んでいるからだろうと思い、
誘いに応じた。
大学生とは言え、未成年だったが、そんなにうるさい時代ではなかった。
近所の居酒屋のたまたま半個室みたいな席に通された。
他愛のない話しながら、少しずつ核心に近づいて行った。
父親が不倫相手の家に入りびたっている事、それに対して娘がどう思っているのかと言うことを、
母親である昭子と話した。
30代の昭子は弘樹にとってはストライクな年代で見た目も悪くない。むしろ、良い方だと思っていた。
酒を飲みなれていないのに勧められるがままに飲み、寂しさを抱えている昭子は、弘樹からしたら隙だらけの女だった。
「送りますよ。」
支払いを終えて、ふら付いた足取りで店から出てきた昭子の腰を少し抱えるようにして歩いた。
弘樹が思っているよりも昭子は酔っていて、足取りが相当ふらついていた。
昭子の家までそんなに遠くはなかったが、少し公園のベンチで休むことにした。
据え膳食わぬは…
ベンチに座ってから3分も経たない間に、弘樹は昭子の唇を奪っていた。
抵抗らしい抵抗はなく、舌を絡ませているうちに、弘樹の手が昭子の服の中に入って、乳首を転がすと、
昭子は恥じらいを見せつつも、興奮した表情でさらに舌を激しく絡めてきた。
「こんなおばさんで良いの?」
その時には弘樹の指がショーツの上から昭子の局部を愛撫していた。
ショーツの脇から指を入れて、それが沈められた昭子は、
「これ以上はここじゃ恥ずかしい。」
「どこ行こうか?」
弘樹は昭子の中をかき混ぜるようにして愛撫しながら聞いた。
「んっ…う…うちは?」
「だって、まだ起きてるでしょ?」
「前に事務所として使っていた部屋なら…ダメ…あんっ…」
指にも反応しながら、弘樹を自宅に誘う昭子。
歩いて5分もすれば着く、道のりをイチャイチャしながら歩いてきていたから10分くらい掛けて、玄関とは別の半地下の入り口から入った。
事務机が3台、応接用のソファが置いてある。小さな事務所的な部屋だった。
もう一つ扉があり、そこは自宅と繋がっている。
電気は消したまま、ソファに座ると、昭子の方が大胆になっていた。
レースのカーテンしかない窓からは街灯の明かりがほのかに差し込んできた。
そのぼやけた明かりに照らされた昭子の体は綺麗だった。
不倫を嫌っているであろう昭子が大学生相手に不倫をし始める。
「お酒のせいだからね…」
まるで自分に言い聞かせるように時折その言葉を発したが、体の反応は弘樹を満足させた。
体をビクつかせ、声も我慢していたものの発する。それに綺麗な顔が弘樹の行為によってゆがめられるのも弘樹を満足させた。
年齢の割に経験豊富な弘樹が愛撫を重ねるごとに、立場が弘樹の方が上になっていくのを二人とも感じていた。
10年以上男性に抱かれていなかったことは別としても弘樹の愛撫だけで、昭子は始めはぎこちなかったものの、
想定以上に感じてしまい、イッテしまっていた。
弘樹のを口に含んだ時に、丁寧過ぎて弘樹に笑われてしまったが、我慢できなかったのは昭子の方だった。
男を自分から押し倒してのは初めてだったが、さらに自分から上になったのも初めてだった。
腰を落として、沈めようとするが、思いのほか弘樹のが昭子にとっては大きかった。
「ぜ…全部…入らないかも…」
言いきらないうちに、弘樹の両手が昭子の両肩に乗せられて、一気に腰を落とす事になった。
弘樹の方に倒れ掛かろうとしても、弘樹が今度は両乳房の形を崩すように持ちながら、昭子の体を支えてしまい、
それだけでなく下からたまに突き上げられてしまい、子宮が壊れてしまうかと思うくらいだった。
「昭子さんの子宮が俺のチンコにたくさん吸い付いてるよ。」
上半身をソファから持ち上げた弘樹が昭子を抱き寄せるようにして、激しいキスをした。
「子宮がたくさんキスしてほしいって。」
弘樹が腰を動かすと、昭子の腰も無意識に動く。
「壊れちゃうよ…」
昭子は無意識に言ってしまったが、腰の動きは止まらない。
「壊れてよ。」
弘樹の言葉に頷いてしまう昭子。
すでに二人の体は汗ばんでいた。
独特の香りが部屋に充満している中で、今度は弘樹が昭子を倒して、
正常位になった。
弘樹が腰を激しく動かすと、「ダメ…ダメ…」としか声を発することが出来なくなっていた昭子。
「中で出ちゃう…」
「中はダメ…」
その言葉を無視して、腰を動かす弘樹。
「中はダメだよ…外に出して…」
「だって、昭子の子宮が欲しがってるよ。」
「そんなことないよ。そとに…」
弘樹の腰が激しくなり、とうとう弘樹は昭子の中で果てた。
「中は…」
そうつぶやいた昭子だったが、
「本当は抜いて欲しくなかったんだろ?」と弘樹に言われると、頷いた。
「昭子の子宮が出して欲しいって言ってたから中に出したんだけど、嬉しかったでしょ?」
また昭子は頷いた。
「口で綺麗にしてよ。」
頷いた昭子はソファに座る弘樹の前に膝をついて座り、局部から放たれたものを垂らしながら、
弘樹のを丁寧に口に含んで綺麗にし始めた。
「これからたくさん可愛がってあげるからね。」
口に含みながら笑顔を向けて、そのまま昭子は頷いた。
※元投稿はこちら >>