「私だって戻りたい!」
かほさんもまたそう言ってきた。
リンゴを模した盾は鞘にもなっていて、そこから蔕を模した柄を握り、両刃の剣を引き抜いた。
かほさんが身に纏う赤い鎧武者は剣から三日月状にしたエネルギー刃を黒い鎧武者に当てた。
エネルギー刃の黒い鎧武者を一瞬怯ませ、その隙にかほさんはX字にした三日月の刃を作り出し、再び黒い鎧武者に当てた。
黒い鎧武者が大ダメージを食らっている最中、俺は刀と大剣を合体させた。この武器は柄がジョイントになっていて薙刀にもなるのだ。
ベルトからオレンジの錠前を取り外し、刀にあるスロットに錠前をセットした。
「一、十、百、千、万・・・」
薙刀がエネルギーチャージのカウントダウンを開始する。
「オレンジチャージ!」
その音声を言うと、俺は薙刀による斬撃を黒い鎧武者に喰らわせる態勢を整える。
狙うは腰にある黒いオレンジの錠前。
「はああああああッ!!セイハーッ!!」
黒い鎧武者に渾身の一撃を与え、周囲に輪切りのオレンジを模したエフェクトが広がる。
黒い鎧武者は真っ二つになった。直後、大爆発が起こった。
白い雲が流れる青空の下。そこではオレンジの鎧武者と赤い鎧武者が勝利した事を誇るように立っていた。
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