異界の果実。またの名をヘルヘイムの果実。それは北欧神話の死者の国ヘルヘイムを名の由来にしていた。
赤と紫の皮に覆われ、白い果肉を持つ錠前のような形をした果実。かつては狗道家と夜戸家のみが特殊能力で生み出し、栽培できた植物で現在では夜戸家のみが必要最低限のロックシードを生み出すために栽培していると聞いている。
ハルさんの能力によって改良が施され、見た目は不気味だが、非常に美味いらしい。さらにすべてのロックシードは狗道家と夜戸家の意思次第で良からぬ考えを持った者が持つと自爆する仕掛けがあるとも俺は聞いていた。
夜戸家に伝わる異界の果実そのものを模したロックシード。どうしてそれを親戚の夜戸さんが・・・?
俺はある可能性に気付いた。
もしや、夜戸はハルさんの孫・・・?
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