懲役10年、20年とされていた罰則も見直され、死刑もやむなしという過激なものに変わったがそれだけではない。
本来、責められるべきではない被害者に何かしらの非が認められた場合、被害者も加害者として家族、親族はおろか少しでも関わった者はみな同罪で非国民とするという法律まで作られた。場合によっては当然、死刑。
もはや恐怖政治だった。だが誰も逆らえなかった。盾突こうものなら国は容赦なく、弱者を切り捨てる判断をした。
それには何の躊躇もなかった。そしていつしか、無知と何の疑いもなく誰かが何とかしてくれると思って生きてきた奴が悪い、それこそが害悪であるという歪んだ価値観も生まれた。いや、むしろ歪んでいると言えるだろうか?
防衛は人間どころか、生物として当たり前の本能。そんな基本的な事を忘れている奴が悪で、絶滅するだけのとろいクズ。
なんてことを思っている俺もすっかり国の思想に染まっているだろう。
今の法に変えた政治家の1人が言っていたが、その人は決して口だけが達者ではなかった。むしろ口だけの者が国を守るなどとんでもない話だとも豪語していた。同時に何も考えず、ただ周りがどうにかしてくれる事を待つ国民を守るのもどうかと思うことも話してくれた。
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