それから金曜日はあっという間にやってきた。その日はCセンサーに骨のクラックが開く反応があり、親父、夜戸家、黒影トルーパー隊、警官隊、機動隊、自衛隊が街中に陣取っていた。警官隊と機動隊、自衛隊の一部は黒影トルーパーに変身する部隊もあった。さらに俺の同級生、先輩達も駆り出されていた。今の日本では考えられない少年兵まで召集するという用意周到さ。
どれだけ技術があろうと、どれだけ万全な体制にしようという努力を重ねても使える者は法律上、未成年の子供でも使うという手段を選ばないやり方は褒められないが、狗道家も夜戸家も国もオヌマと戦える大人達が全滅しても戦える子供達だけは残すという選択だけは世界の誰にも否定させなかった。もちろん、これも体のいい方便と詭弁に過ぎない。しかし、戦いがいつ終わるとも知れないのだ。
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