それから金曜日が来るまでが大変だった。俺と夜戸さんが話をしていた事が校内ではちょっとした噂になっていた。
同じクラスの同級生、別クラスの同級生、2年、3年の先輩などがすごい剣幕で迫ってきたのだ。
とくにそのうち、何人かは別の錠前を使って戦う黒影トルーパーの隊長クラスとして日々、鍛錬している10代の兵士候補生だった。当然、男子のみんなは俺に嫉妬しての行動だった。
さらに俺に決闘を挑むなどしてマジで大変だった。彼らの肉親、親族は部隊の隊長を務めてきた歴戦の戦士だった。
中には俺と同い年ながら影松1本で戦闘員オヌマ20体を葬った将来有望の見習い戦士もいた。それ本当に見習いか?
ついでに言えば、いつか狗道家を出し抜いて夜戸さんの許嫁になろうとした者、すでになっていたつもりでいた者もいたとか。
何度も言うが、そいつら及び先輩たちの相手をするのはマジでしんどかった。とうとう俺は夜戸さんと世界に関わる話である事を白状した。しかし、それでも先輩たちの怒りは収まらず、話の内容次第ではお互い果実の仮面の戦士の力を使って俺を成敗と言う名のリンチをすると宣言した。
はあ・・・本当に勘弁してくれよ・・・ある意味では夜戸さんは魔性の女だった。
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