それから9年、私は14歳になった。そんな時、母はシルフィーとして鏡像のカクリヨで黒影トルーパー達と共にオヌマと戦っていた。私は太一さんに浄化の儀式を施すよう、母に託された。
その日は身を清め、私の自宅でもある狗道神社のある屋敷の和室にて浄化の儀式は行われた。
私は巫女装束の姿だった。和室には宮司姿の一朗太様と巫女姿の祖母がいた。そして、畳の上に敷かれた布団の上には全裸の太一さんが正座していた。布団の近くには折りたたまれた服がある。その上には戦極ドライバーもあった。
「まさかこんな日が来てしまうとはな」と一朗太様は苦い顔で残念そうに言った。
「本当に済まない」と祖母は申し訳なさそうに私に頭を下げた。ちなみに二人は超常の存在ゆえか、あまり年を取っていない。
「俺の方も済まない。できれば一郎に捧げさせたかった」と太一さんは全裸で土下座した。
「いいよ。私も覚悟していたこと。もちろん、一郎くんと結ばれる日はきっと・・・それにもともと私達は同一の存在。そうでしょう?」
そう答える私に3人は何も言わなかった。祖父母は襖を閉めると、私と太一さんは浄化の儀式と称した情事に励む事にした。
私は帯を解き、白衣と赤い緋槌がバサッと畳の上に落ちた。下着は何もつけず、素肌の裸に着てきたのだ。
「お母さんより綺麗?」と挑発気味に私は太一さんに聞いた。
太一さんの視界には今、私のすべてが映っている。胸もその先にあるものも、おへそのあるお腹も、毛が生えたあそこも。
「・・・いいや、まだまだだ。でもそこは一郎にとっておきなさい」
最後まで心意を見せない太一さん。動揺を見せないようにしているだけかもしれない。私は布団に入ると仰向けになり、太一さんが覆いかぶさった。太一さんは私の身体を優しく愛撫すると自らの肉棒を私に挿入した。
痛かった。けど血は出はなかった。それから数か月後、祖父母は同時に亡くなった。形見としてもうひとつの創世の力の核、ゲネシスコアを私に託して。無論、ただ死んだわけではない。魂と記憶は私と一郎くんに受け継がれるのだから。
しばらくして祖父母の葬式ということもあって私と一郎くんは予定していた時期よりも早く再会した。一応、私は親戚の娘というあながち間違ってない設定で対面した。13歳になった一郎くんはしっかりした印象を持っていたが、祖父母とも交流があったため、時折静かに泣いていた。
その日の深夜、私は太一さんと2度目の浄化の儀式を行う事になった。
偶然にも、夜に起きた一郎くんはその情事を目撃した・・・・・
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