人々が何気ないいつも通りの日常を過ごしていたある日、唐突にそれは突然起こった。
何もない虚空に人骨とムカデを合わせたようなデザインのファスナーが出現したのだ。
一番最初に現れたのは異植え付ける界の果実を食物とする怪生物。その名は初級インベス。
名前の由来はINVASION。侵略者という意味で、果実の仮面の戦士を開発した男が名付けたものだ。
見た目はずんぐりむっくりとした可愛い見た目だが、性質はかなり凶暴で右手の長い爪が主な武器だ。
首がなく、頭部と肩部が一体化したような上半身に短いようで人間と同じくらい長い手足を持つ。腕の指の数も人間と同じ5本で、そのうち爪は親指を除いたすべての指から生えているが、右手とは逆に左手の爪は短い。青、赤、緑の3色が存在し、青は穴の目を持つ無表情の仮面のような顔、赤は泣き顔、緑は怒り顔といった顔を持つ。個体によっては虫の翅に似た翼による飛行も可能である。
さらに爪で攻撃されれば異界の植物の種子を植え付けられる・・・のはずだが、この世界に現れた彼らは私の知っているインベスではなかった。
より厳密にはインベスですらなかった。別の何かがインベスの姿を真似ていただけだった。
偽インベスともいうべき、モンスターは人々に襲いかかった。目的は植物の繁殖ではなく純粋に攻撃だった。
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